たり

  1. 唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】 

    唐太の天ぞ垂れたり鰊群来)(山口誓子山口誓子の第一句集『凍港』より。誓子は、1912年に祖父に迎えられ樺太に移住し、豊原尋常高等小学校に転入、1914年に庁立大泊中学校に入学、1917年まで…

  2. 手袋に切符一人に戻りたる 浅川芳直【季語=手袋(冬)】

    手袋に切符一人に戻りたる浅川芳直人は一人で生まれ、一人で死…

  3. 室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】

    室咲きをきりきり締めて届きたり蓬田紀枝子「先生の句は難しい…

  4. 若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語=二日(新年)】

    若き日の映画も見たりして二日大牧広先日、初めて黒澤明監督の…

  5. 婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑 飯島晴子【季語=桔梗(秋)】

    婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑)飯島晴子 咲き満ちた何本…

  6. おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思【季語=夕立(夏)】

  7. 生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】

  8. 未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢【季語=滝(夏)】

  9. 虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】

  10. 滝落したり落したり落したり 清崎敏郎【季語=滝(夏)】

  11. 煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】

  12. こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】

おすすめ記事

  1. 耳立てて林檎の兎沈めおり 対馬康子【季語=林檎(秋)】
  2. 馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す 永田耕衣【季語=馬鈴薯(秋)】
  3. 弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦【季語=湯婆(冬)】
  4. 【#44】写真の不思議
  5. 枯芦の沈む沈むと喚びをり 柿本多映【季語=枯芦(冬)】

Pickup記事

  1. 【#20】ミュンヘンの冬と初夏
  2. 【連載】漢字という親を棄てられない私たち/井上泰至【第3回】
  3. 水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし【季語=水仙(冬)】
  4. 【秋の季語】赤い羽根
  5. デパートの旗ひらひらと火事の雲 横山白虹【季語=火事(冬)】
PAGE TOP