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運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語=運動会(秋)】
2022.10.05
老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】
2022.10.04
いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語=いちじく(秋)】
2022.09.28
琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】
2022.09.27
秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
2022.09.21
サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語=サフランの花(秋)】
2022.09.20
雨月なり後部座席に人眠らせ 榮猿丸【季語=雨月(秋)】
2022.09.14
ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
2022.09.13
九月来る鏡の中の無音の樹 津川絵理子【季語=九月(秋)】
2022.09.07
帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
2022.09.06
丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
2022.06.29
雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
2022.06.28
十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
2022.06.22
いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
2022.06.21
螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
2022.06.15
ほととぎす孝君零君ききたまへ 京極杞陽【季語=時鳥(夏)】
2022.06.14
襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
2022.06.08
仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
2022.06.07
でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】
2022.06.01
美校生として征く額の花咲きぬ 加倉井秋を【季語=額の花(夏)】
2022.05.31
いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す 神野紗希【季語=苺(夏)】
2022.05.25
新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】
2022.05.24
ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】
2022.05.18
葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
2022.05.17
甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】
2022.05.11
桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】
2022.05.10
きりんの子かゞやく草を喰む五月 杉山久子【季語=五月(夏)】
2022.05.04
田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】
2022.05.03
鶯や米原の町濡れやすく 加藤喜代子【季語=鶯(春)】
2022.04.27
星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】
2022.04.26
田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】
2022.04.20
水鳥の和音に還る手毬唄 吉村毬子
2022.04.19
あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
2022.04.13
未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江
2022.04.12
大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】
2022.04.06
回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子
2022.04.05
春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】
2022.03.30
おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】
2022.03.29
春星や言葉の棘はぬけがたし 野見山朱鳥【季語=春星(春)】
2022.03.23
蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
2022.03.22
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