「豆の木」
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さくら餅たちまち人に戻りけり 渋川京子【季語=桜餅(春)】
さくら餅たちまち人に戻りけり)渋川京子気候はまさに三寒四温といったところですね。少し気が早いと思いつつも、今回は桜餅の句を。桜餅と言うと、しっとりとした生地で餡を包んだ関東風の長命寺、粒々の餅生地で…
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雪虫のそつとくらがりそつと口笛 中嶋憲武【季語=雪虫(春)】
雪虫のそつとくらがりそつと口笛)中嶋憲武晩秋の雪虫(綿虫)…
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忘れゆくはやさで淡雪が乾く 佐々木紺【季語=淡雪(春)】
忘れゆくはやさで淡雪が乾く)佐々木紺忘れる、というのは脳の…
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うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳【季語=椿(春)】
うらみつらみつらつら椿柵の向う)山岸由佳ハイクノミカタの記…
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血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】
血を分けし者の寝息と梟と)遠藤由樹子残念ながら、いまだ野生…
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笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】
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潜り際毬と見えたり鳰 中田剛【季語=鳰(冬)】
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さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子【季語=鵆(冬)】
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橇にゐる母のざらざらしてきたる 宮本佳世乃【季語=橇(冬)】
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トローチのすつと消えすつと冬の滝 中嶋憲武【季語=冬の滝(冬)】
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運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語=運動会(秋)】
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【連載】歳時記のトリセツ(7)/大石雄鬼さん