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読み終へて本に厚さや十二月 鈴木総史【季語=十二月(冬)】
2024.11.20
切り株に目しんしんと入ってった 平田修
2024.11.17
神の旅耳にあかるき風過ぎて 中西亮太【季語=神の旅(冬)】
2024.11.13
ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる 池冨芳子【季語=ひょんの笛(秋)】
2024.11.11
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子【季語=木枯(冬)】
2024.11.08
立冬や日向に立てば湧く力 名取里美【季語=立冬(冬)】
2024.11.07
温め酒女友達なる我に 阪西敦子【季語=温め酒(秋)】
2024.11.04
日の綿に座れば無職のひとりもいい 平田修
2024.11.03
冬前にして四十五曲げた川赤い 平田修
2024.10.29
初鴨の一直線に水ひらく 月野ぽぽな【季語=初鴨(秋)】
2024.10.26
冷やかに傷を舐め合ふ獣かな 澤田和弥【季語=冷やか(秋)】
2024.10.21
秋麗の柩にもたれ眠りけり 藤田直子【季語=秋麗(秋)】
2024.10.17
とんばうの集ふあたりに加はる子 矢野玲奈【季語=蜻蛉(秋)】
2024.10.15
おとろへし親におどろく野分かな 原裕【季語=野分(秋)】
2024.10.03
女湯に女ぎつしり豊の秋 大野朱香【季語=豊の秋(秋)】
2024.10.02
角切の鹿苑にある静と動 酒井湧水【季語=角切(秋)】
2024.09.27
十六夜や間違ひ電話の声に惚れ 内田美紗【季語=十六夜(秋)】
2024.09.16
生まれて来たか九月に近い空の色 平田修【季語=九月(秋)】
2024.09.15
ポケットにギターのピック鰯雲 後閑達雄【季語=鰯雲(秋)】
2024.09.14
スタートライン最後に引いて運動会 塩見恵介【季語=運動会(秋)】
2024.09.11
愛に安心なしコスモスの揺れどほし 長谷川秋子【季語=コスモス(秋)】
2024.09.09
身の奥の奥に蛍を詰めてゆく 平田修【季語=蛍(夏)】
2024.09.08
トラツクが西瓜畑に横づけに 小原大葉【季語=西瓜(秋)】
2024.08.23
夏山に噂の恐き二人かな 倉田紘文【季語=夏山(夏)】
2024.08.19
ふくらかに桔梗のような子が欲しや 五十嵐浜藻【季語=桔梗(秋)】
2024.08.14
僕のほかに腐るものなく西日の部屋 福田若之【季語=西日(夏)】
2024.08.08
泉の底に一本の匙夏了る 飯島晴子【季語=夏了る(夏)】
2024.08.07
夏まっさかり俺さかさまに家離る 平田修【季語=盛夏(夏)】
2024.08.04
マンゴー売るペットの鸚鵡肩に止め 服部郁史【季語=マンゴー(夏)】
2024.07.26
かなしみへけん命になる螢でいる 平田修【季語=螢(夏)】
2024.07.21
残る色明日にたゝみて花蓮 佐藤冨士男【季語=花蓮(夏)】
2024.07.19
黒繻子にジャズのきこゆる花火かな 小津夜景 【季語=花火(夏/秋)】
2024.07.17
クリームパンにクリームぎつしり雲の峰 江渡華子【季語=雲の峰(夏)】
2024.07.06
汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】
2024.06.27
妹に告げきて燃える海泳ぐ 郡山淳一
2024.06.16
頭を垂れて汗の男ら堂に満つ 高山れおな【季語=汗(夏)】
2024.06.14
夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
2024.06.11
留守の家の金魚に部屋の灯を残し 稲畑汀子【季語=金魚(夏)】
2024.06.09
赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
2024.06.06
菱形に赤子をくるみ夏座敷 対中いずみ【季語=夏座敷(夏)】
2024.05.28
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