なり

  1. 白菜かかへみやこのなかは曇なり 飯島晴子【季語=白菜(冬)】

    白菜かかへみやこのなかは曇なり)飯島晴子 私は、白菜畑で白菜を抱えながら、少し離れたみやこを眺めているように思った。みやこの「なか」という言い方からは、いかにもみやこが閉鎖的空間という感じが出てくる…

  2. 電車いままつしぐらなり桐の花 星野立子【季語=桐の花(夏)】

    電車いままつしぐらなり桐の花)星野立子『立子句集』走る「電…

  3. 皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人【季語=バナナ(夏)】

    皮むけばバナナしりりと音すなり)犬星星人(「蒼海」14号より)…

  4. 灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】

    灯を消せば部屋無辺なり夜の雪小川軽舟(「俳句四季」2019年1月号)…

  5. あまり寒く笑へば妻もわらふなり 石川桂郎【季語=寒し(冬)】

    あまり寒く笑へば妻もわらふなり)石川桂郎 笑うことと泣くこ…

  6. 二十世紀なり列国に御慶申す也 尾崎紅葉【季語=御慶(新年)】

  7. なぐさめてくるゝあたゝかなりし冬    稲畑汀子【季語=冬あたたか(冬)】

  8. 後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】

  9. 蜩や久しぶりなる井の頭      柏崎夢香【季語=蜩(秋)】

  10. 雨月なり後部座席に人眠らせ 榮猿丸【季語=雨月(秋)】

  11. 呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女【季語=芙蓉(秋)】

  12. 告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む 恩田侑布子【季語=泳ぐ(夏)】

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