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古本の化けて今川焼愛し 清水崑【季語=今川焼(冬)】
2025.02.18
厄介や紅梅の咲き満ちたるは 永田耕衣【季語=紅梅(春)】
2025.02.15
追羽子の空の晴れたり曇つたり 長谷川櫂【季語=追羽子(新年)】
2025.02.11
おもむろに屠者は呪したり雪の風 宮沢賢治【季語=雪(冬)】
2024.12.19
草木のすつと立ちたる良夜かな 草子洗【季語=良夜(秋)】
2024.09.21
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】
2024.03.06
手袋に切符一人に戻りたる 浅川芳直【季語=手袋(冬)】
2024.01.27
室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】
2024.01.25
若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語=二日(新年)】
2023.11.28
婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑 飯島晴子【季語=桔梗(秋)】
2023.09.11
おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思【季語=夕立(夏)】
2023.08.05
生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】
2023.07.28
未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢【季語=滝(夏)】
2023.06.29
虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】
2023.06.20
滝落したり落したり落したり 清崎敏郎【季語=滝(夏)】
2023.05.12
煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】
2023.05.09
こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】
2023.03.17
白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】
2023.02.20
鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】
2023.02.12
傾けば傾くまゝに進む橇 岡田耿陽【季語=橇(冬)】
2022.12.16
橇にゐる母のざらざらしてきたる 宮本佳世乃【季語=橇(冬)】
2022.12.14
風邪ごもりかくし置きたる写真見る 安田蚊杖【季語=風邪籠(冬)】
2022.12.09
老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】
2022.10.04
淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史【季語=鹿(秋)】
2022.09.30
はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな 京極杞陽【季語=蜥蜴(夏)】
2022.06.17
まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江【季語=蛍(夏)】
2022.05.20
名ばかりの垣雲雀野を隔てたり 橋閒石【季語=雲雀野(春)】
2022.03.24
夕空や日のあたりたる凧一つ 高野素十【季語=凧(春)】
2022.03.12
鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子【季語=鳥の恋(春)】
2022.02.26
嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】
2022.01.12
年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子【季語=行年(冬)】
2021.12.31
旗のごとなびく冬日をふと見たり 高浜虚子【季語=冬日(冬)】
2021.12.19
休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣【季語=霜(冬)】
2021.12.12
一年の颯と過ぎたる障子かな 下坂速穂【季語=障子(冬)】
2021.12.04
冬真昼わが影不意に生れたり 桂信子【季語=冬の昼(冬)】
2021.11.25
秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる 井越芳子【季語=秋日(秋)】
2021.09.14
片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火【季語=片影】
2021.08.05
シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は 櫂未知子【季語=シャワー(夏)】
2020.07.13
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いじめると陽炎となる妹よ 仁平勝【季語=陽炎(春)】
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薄つぺらい虹だ子供をさらふには 土井探花【季語=虹(夏)】
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全国・俳枕の旅【第76回】 湯河原と黛執
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生きてゐて互いに笑ふ涼しさよ 橋爪巨籟【季語=涼しさ(夏)】
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水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子【季語=春の月(春)】
6位
【夏の季語】新緑/緑さす 緑夜
7位
【書架探訪】藤井あかり『メゾティント』(ふらんす堂、2024年)
8位
日本の苺ショートを恋しかる 長嶋有【季語=苺(夏)】
9位
ふらここの音の錆びつく夕まぐれ 倉持梨恵【季語=ふらここ(春)】
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天国は歴史ある国しやぼんだま 島田道峻【季語=しやぼんだま(春)】
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歳時記は要らない目も手も無しで書け 御中虫
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自転車がひいてよぎりし春日影 波多野爽波【季語=春日影(春)】
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ヰルスとはお前か俺か怖や春 高橋睦郎【季語=春(春)】
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造形を馬二匹駆け微風あり 超文学宣言
10位
殺さないでください夜どほし桜ちる 中村安伸【季語=桜散る(春)】
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