「沖」

  1. あり余る有給休暇鳥の恋 広渡敬雄【季語=鳥の恋(春)】

    あり余る有給休暇鳥の恋広渡敬雄年度末の3月は使い切れない有給休暇が期限切れを迎える時期だ。労働基準法では勤続年数が6.5年を越えていれば毎年20日が付与される。実際には消化しきれなかった前年からの繰…

  2. 寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】

    寒いねと彼は煙草に火を点ける正木ゆう子(『水晶体』) 人は…

  3. 毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】

    毛糸玉秘密を芯に巻かれけり小澤克己(『小澤克己句集』) 〈…

  4. 命より一日大事冬日和 正木ゆう子【季語=冬日和(冬)】

    命より一日大事冬日和正木ゆう子 俳号は[i]の音を入れよう…

  5. 雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆう子【季語=雪(冬)】

    雪の速さで降りてゆくエレベーター正木ゆう子  エレベーター…

  6. 横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄【季語=ラフランス(秋)】

  7. 寝室にねむりの匂ひ稲の花 鈴木光影【季語=稲の花(秋)】

  8. 白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】

  9. 一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】

  10. 季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】

  11. 滴りてふたりとは始まりの数 辻美奈子【季語=滴り(夏)】

  12. みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井【季語=滝(夏)】

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  4. どこからが恋どこまでが冬の空 黛まどか【季語=冬の空(冬)】
  5. 屋根の上に明るき空やパリの春 コンラツド・メイリ【季語=春(春)】

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