「馬酔木」
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雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな村上鬼城いきなりだがこの場をお借りして少々自慢がある。このたび、去る九月十八日に、第三十六回村上鬼城新人賞を頂戴した。村上鬼城の名を冠する賞をいただいたことはとても身に余…
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雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋)】
雨だれを聴きて信濃の濁り酒德田千鶴子さて、どうも肩に力が入…
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暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄【季語=白露(秋)】
暮るるほど湖みえてくる白露かな根岸善雄このたび、九月・十月…
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秋めくや焼鳥を食ふひとの恋 石田波郷【季語=秋めく(秋)】
秋めくや焼鳥を食ふひとの恋石田波郷 先週は家族の引っ越しが…
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観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治【季語=南風(夏)】
観音か聖母か岬の南風に立ち橋本榮治 映画『怪物』を鑑賞。好…
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少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦【季語=初浴衣(夏)】
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夏場所や新弟子ひとりハワイより 大島民郎【季語=夏場所(夏)】
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妻が言へり杏咲き満ち恋したしと 草間時彦【季語=杏の花(春)】
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こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】
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卒業の子らが机を洗ひ居る 山口草堂【季語=卒業(春)】
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謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼 石原八束【季語=謝肉祭(春)】
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恐るべき八十粒や年の豆 相生垣瓜人【季語=年の豆(冬)】