日下野由季

【祝1周年】ハイクノミカタ season1 【2020.10-2021.9】

はなびらの垂れて静かや花菖蒲　高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色　上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

さみだれの電車の軋み君が許へ　矢島渚男【季語＝さみだれ（夏）】

母の日の義母にかなしきことを告ぐ　林誠司【季語＝母の日（夏）】

鳥帰るいづこの空もさびしからむに　安住敦【季語＝鳥帰る（春）】

筍の光放つてむかれけり　渡辺水巴【季語＝筍（夏）】

桜蘂ふる一生が見えてきて　岡本眸【季語＝桜蘂ふる（春）】

さへづりのだんだん吾を容れにけり　石田郷子【季語＝囀（春）】

父がまづ走つてみたり風車　矢島渚男【季語＝風車（春）】

人はみななにかにはげみ初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

妻の遺品ならざるはなし春星も　右城暮石【季語＝春星（春）】

軋みつつ花束となるチューリップ　津川絵理子【季語＝チューリップ（春）】

来て見ればほゝけちらして猫柳　細見綾子【季語＝猫柳（春）】

氷に上る魚木に登る童かな鷹羽狩行【季語＝紅梅（春）】

紅梅や凍えたる手のおきどころ竹久夢二【季語＝紅梅（春）】

叱られて目をつぶる猫春隣　久保田万太郎【季語＝春隣（冬）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ　松本たかし【季語＝水仙（冬）】

此木戸や錠のさされて冬の月　其角【季語＝冬の月（冬）】

松過ぎの一日二日水の如　川崎展宏【季語＝松過ぎ（新年）】

いづくともなき合掌や初御空　中村汀女【季語＝初御空（新年）】

数へ日を二人で数へ始めけり　矢野玲奈【季語＝数へ日（冬）】

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ　高浜虚子【季語＝羽子板市（冬）】

てつぺんにまたすくひ足す落葉焚　藺草慶子【季語＝落葉焚（冬）】

大空に伸び傾ける冬木かな　高浜虚子【季語＝冬木（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり　中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

いつの間に昼の月出て冬の空　内藤鳴雪【季語＝冬の空（冬）】

逢へば短日人しれず得ししづけさも　野澤節子【季語＝短日（冬）】

冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ　川崎展宏【冬の季語＝冬（冬）】

夕づつにまつ毛澄みゆく冬よ来よ　千代田葛彦【季語＝冬隣（秋）】

団栗の二つであふれ吾子の手は　今瀬剛一【季語＝団栗（秋）】

好きな繪の賣れずにあれば草紅葉　田中裕明【季語＝草紅葉（秋）】

流星も入れてドロップ缶に蓋　今井聖【季語＝流星（秋）】

渡り鳥はるかなるとき光りけり　川口重美【季語＝渡り鳥（秋）】

【祝1周年】ハイクノミカタ season1 【2020.10-2021.9】

はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

さみだれの電車の軋み君が許へ 矢島渚男【季語＝さみだれ（夏）】

母の日の義母にかなしきことを告ぐ 林誠司【季語＝母の日（夏）】

鳥帰るいづこの空もさびしからむに 安住敦【季語＝鳥帰る（春）】

筍の光放つてむかれけり 渡辺水巴【季語＝筍（夏）】

桜蘂ふる一生が見えてきて 岡本眸【季語＝桜蘂ふる（春）】

さへづりのだんだん吾を容れにけり 石田郷子【季語＝囀（春）】

父がまづ走つてみたり風車 矢島渚男【季語＝風車（春）】

人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二【季語＝初桜（春）】

妻の遺品ならざるはなし春星も 右城暮石【季語＝春星（春）】

軋みつつ花束となるチューリップ 津川絵理子【季語＝チューリップ（春）】

来て見ればほゝけちらして猫柳 細見綾子【季語＝猫柳（春）】

氷に上る魚木に登る童かな 鷹羽狩行【季語＝紅梅（春）】

紅梅や凍えたる手のおきどころ 竹久夢二【季語＝紅梅（春）】

叱られて目をつぶる猫春隣 久保田万太郎【季語＝春隣（冬）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし【季語＝水仙（冬）】

此木戸や錠のさされて冬の月 其角【季語＝冬の月（冬）】

松過ぎの一日二日水の如 川崎展宏【季語＝松過ぎ（新年）】

いづくともなき合掌や初御空 中村汀女【季語＝初御空（新年）】

数へ日を二人で数へ始めけり 矢野玲奈【季語＝数へ日（冬）】

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ 高浜虚子【季語＝羽子板市（冬）】

てつぺんにまたすくひ足す落葉焚 藺草慶子【季語＝落葉焚（冬）】

大空に伸び傾ける冬木かな 高浜虚子【季語＝冬木（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

いつの間に昼の月出て冬の空 内藤鳴雪【季語＝冬の空（冬）】

逢へば短日人しれず得ししづけさも 野澤節子【季語＝短日（冬）】

冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏【冬の季語＝冬（冬）】

夕づつにまつ毛澄みゆく冬よ来よ 千代田葛彦【季語＝冬隣（秋）】

団栗の二つであふれ吾子の手は 今瀬剛一【季語＝団栗（秋）】

好きな繪の賣れずにあれば草紅葉 田中裕明【季語＝草紅葉（秋）】

流星も入れてドロップ缶に蓋 今井聖【季語＝流星（秋）】

渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語＝渡り鳥（秋）】

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はなびらの垂れて静かや花菖蒲　高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

水鏡してあぢさゐのけふの色　上田五千石【季語＝あぢさゐ（夏）】

さみだれの電車の軋み君が許へ　矢島渚男【季語＝さみだれ（夏）】

母の日の義母にかなしきことを告ぐ　林誠司【季語＝母の日（夏）】

鳥帰るいづこの空もさびしからむに　安住敦【季語＝鳥帰る（春）】

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さへづりのだんだん吾を容れにけり　石田郷子【季語＝囀（春）】

父がまづ走つてみたり風車　矢島渚男【季語＝風車（春）】

人はみななにかにはげみ初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

妻の遺品ならざるはなし春星も　右城暮石【季語＝春星（春）】

軋みつつ花束となるチューリップ　津川絵理子【季語＝チューリップ（春）】

来て見ればほゝけちらして猫柳　細見綾子【季語＝猫柳（春）】

氷に上る魚木に登る童かな鷹羽狩行【季語＝紅梅（春）】

紅梅や凍えたる手のおきどころ竹久夢二【季語＝紅梅（春）】

叱られて目をつぶる猫春隣　久保田万太郎【季語＝春隣（冬）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ　松本たかし【季語＝水仙（冬）】

此木戸や錠のさされて冬の月　其角【季語＝冬の月（冬）】

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いづくともなき合掌や初御空　中村汀女【季語＝初御空（新年）】

数へ日を二人で数へ始めけり　矢野玲奈【季語＝数へ日（冬）】

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てつぺんにまたすくひ足す落葉焚　藺草慶子【季語＝落葉焚（冬）】

大空に伸び傾ける冬木かな　高浜虚子【季語＝冬木（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり　中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

いつの間に昼の月出て冬の空　内藤鳴雪【季語＝冬の空（冬）】

逢へば短日人しれず得ししづけさも　野澤節子【季語＝短日（冬）】

冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ　川崎展宏【冬の季語＝冬（冬）】

夕づつにまつ毛澄みゆく冬よ来よ　千代田葛彦【季語＝冬隣（秋）】

団栗の二つであふれ吾子の手は　今瀬剛一【季語＝団栗（秋）】

好きな繪の賣れずにあれば草紅葉　田中裕明【季語＝草紅葉（秋）】

流星も入れてドロップ缶に蓋　今井聖【季語＝流星（秋）】

渡り鳥はるかなるとき光りけり　川口重美【季語＝渡り鳥（秋）】