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子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】
子燕のこぼれむばかりこぼれざる)小澤實 飛来・抱卵から成長して巣立つまでを見届けることの出来る燕の巣が生活圏に少なくとも三箇所ある。一箇所はビルにあったがそのビル自体の取り壊しが決っている。もう一箇…
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いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】
いつまでも死なぬ金魚と思ひしが)西村麒麟いつまでも死なない…
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逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花 中西夕紀【季語=桐の花(夏)】
逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花)中西夕紀 人は生まれる前に…
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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模…
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窓眩し土を知らざるヒヤシンス 神野紗希【季語=ヒヤシンス(春)】
窓眩し土を知らざるヒヤシンス)神野紗希コロナ禍が始まった2…
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ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美【季語=蜆汁(春)】
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蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】
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山茶花のくれなゐひとに訪はれずに 橋本多佳子【季語=山茶花(冬)】
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受賞者の一人マスクを外さざる 鶴岡加苗【季語=マスク(冬)】
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待ち人の来ず赤い羽根吹かれをり 涼野海音【季語=赤い羽根(秋)】
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伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士【季語=毛布(冬)】
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コスモスのゆれかはしゐて相うたず 鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】