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けり
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菰巻いて松は翁となりにけり 大石悦子【季語=菰巻く(冬)】
2024.11.15
秋麗の柩にもたれ眠りけり 藤田直子【季語=秋麗(秋)】
2024.10.17
雨音のかむさりにけり虫の宿 松本たかし【季語=虫の宿(秋)】
2024.09.07
宵山の装ひ解かず抱かれけり 角川春樹【季語=宵山(夏)】
2024.07.22
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
2024.07.09
缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】
2024.06.25
毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】
2023.12.18
冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
2023.11.18
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
2023.11.10
「十六夜ネ」といった女と別れけり 永六輔【季語=十六夜(秋)】
2023.09.30
さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】
2023.08.24
瀧見人子を先だてて来りけり 飯島晴子【季語=滝見(夏)】
2023.08.06
祭笛吹くとき男佳かりける 橋本多佳子【季語=祭笛(夏)】
2023.07.01
昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】
2023.06.24
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
2023.06.06
卯月野にうすき枕を並べけり 飯島晴子【季語=卯月(夏)】
2023.05.28
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
2023.05.03
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐【季語=椿(春)】
2023.03.18
さくら餅たちまち人に戻りけり 渋川京子【季語=桜餅(春)】
2023.02.22
北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】
2023.02.21
いぬふぐり昔の恋を問はれけり 谷口摩耶【季語=いぬふぐり(春)】
2023.02.20
白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】
2023.02.20
雪といひ初雪といひ直しけり 藤崎久を【季語=初雪(冬)】
2022.12.18
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
2022.11.20
秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】
2022.10.27
後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
2022.10.12
一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】
2022.09.10
又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半【季語=ゆうれい草(夏)】
2022.07.10
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
2022.07.03
とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】
2022.06.30
麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
2022.06.24
蛇の衣傍にあり憩ひけり 高濱虚子【季語=蛇の衣(夏)】
2022.05.21
詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】
2022.04.30
見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】
2022.02.25
雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】
2022.01.29
あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり 久保田万太郎【季語=秋風(秋)】
2021.10.28
虹の空たちまち雪となりにけり 山本駄々子【季語=雪(冬)】
2021.10.08
秋の川真白な石を拾ひけり 夏目漱石【季語=秋の川(秋)】
2021.10.06
聴診に一生の秋を聴きにけり 橋本喜夫【季語=秋(秋)】
2021.09.28
秋の風互に人を怖れけり 永田青嵐【季語=秋の風(秋)】
2021.09.03
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常連とならぬ気安さ帰り花 吉田哲二【季語=帰り花(冬)】
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冬の虹忘れてそして忘れ去る 藤井あかり【季語=冬の虹(冬)】
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