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一つだに動かぬ干梅となりて 佛原明澄【季語=干梅(夏)】
一つだに動かぬ干梅となりて佛原明澄『棚田』(平成六年刊)所収「秋草」に入会後、山口昭男主宰から「爽波と素十を読んでください」と言われた。なぜ素十なのかはわからないまま、とりあえず『波多野爽波の百句』…
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鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな岩田由美昨年、俳人協会の第7回…
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蛇を知らぬ天才とゐて風の中 鈴木六林男【季語=蛇(夏)】
蛇を知らぬ天才とゐて風の中鈴木六林男(『荒天』昭和24年)…
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主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】
主われを愛すと歌ふ新樹かな利普苑るな一度だけ作者にお会いし…
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再縁といへど目出度し桜鯛 麻葉【季語=桜鯛(春)】
再縁といへど目出度し桜鯛麻葉未来を変えるというと素晴しいこ…
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朝寝楽し障子と壺と白ければ 三宅清三郎【季語=朝寝(春)】
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エリックのばかばかばかと桜降る 太田うさぎ【季語=桜(春)】
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百合のある方と狐のゐる方と 小山玄紀
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祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子
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芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】
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鳥の恋いま白髪となる途中 鳥居真里子【季語=鳥の恋(春)】
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寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】