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つめたいてのひら 月が淋しくないように 田村奏天【季語=月(秋)】
2024.09.18
鈴虫や母を眠らす偽薬 後閑達雄【季語=鈴虫(秋)】
2024.09.17
星座になれば幸せですか秋の果 このはる紗耶【季語=秋の果(秋)】
2024.09.12
スタートライン最後に引いて運動会 塩見恵介【季語=運動会(秋)】
2024.09.11
寝ようかと思うてすごす夜長かな 若杉朋哉【季語=夜長(秋)】
2024.09.10
彼岸花みんなが傘を差すので差す 越智友亮【季語=彼岸花(秋)】
2024.09.05
生涯のいま午後何時鰯雲 行方克巳【季語=鰯雲(秋)】
2024.09.04
魔がさして糸瓜となりぬどうもどうも 正木ゆう子【季語=糸瓜(秋)】
2024.08.29
火ぶくれの地球の只中に日傘 馬場叶羽【季語=日傘(夏)】
2024.08.28
空へゆく階段のなし稲の花 田中裕明【季語=稲の花(秋)】
2024.08.27
泣き止めばいつもの葡萄ではないか 古勝敦子【季語=葡萄(秋)】
2024.08.22
朝涼や平和を祈る指の節 酒井湧水【季語=朝涼(夏)】
2024.08.21
まひるまの秋刀魚の長く焼かれあり 波多野爽波【季語=秋刀魚(秋)】
2024.08.20
すこし待ってやはりさっきの花火で最後 神野紗希【季語=花火(夏)】
2024.08.15
ふくらかに桔梗のような子が欲しや 五十嵐浜藻【季語=桔梗(秋)】
2024.08.14
秋の蚊を打ち腹巻の銭を出す 大西晶子【季語=秋の蚊(秋)】
2024.08.13
僕のほかに腐るものなく西日の部屋 福田若之【季語=西日(夏)】
2024.08.08
そよりともせいで秋たつことかいの 上島鬼貫【季語=秋立つ(秋)】
2024.08.07
泉の底に一本の匙夏了る 飯島晴子【季語=夏了る(夏)】
2024.08.07
この三人だから夕立が可笑しい 宮崎斗士【季語=夕立(夏)】
2024.08.01
松本清張のやうな口して黒き鯛 大木あまり【季語=黒鯛(夏)】
2024.07.30
向日葵の闇近く居る水死人 冬野虹【季語=向日葵(夏)】
2024.07.25
いつの間にがらりと涼しチョコレート 星野立子【季語=涼し(夏)】
2024.07.23
黒繻子にジャズのきこゆる花火かな 小津夜景 【季語=花火(夏/秋)】
2024.07.17
一つだに動かぬ干梅となりて 佛原明澄【季語=干梅(夏)】
2024.07.16
夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
2024.07.11
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
2024.07.09
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
2024.07.04
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
2024.07.02
汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】
2024.06.27
缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】
2024.06.25
楽譜読めぬ子雲をつれて親夏雲 秋元不死男【季語=夏雲(夏)】
2024.06.20
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】
2024.06.18
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
2024.06.13
夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
2024.06.11
赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
2024.06.06
早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
2024.06.04
マンホール出て蝙蝠となる男 小浜杜子男【季語=蝙蝠(夏)】
2024.05.30
万緑やご飯のあとのまたご飯 宮本佳世乃【季語=万緑(夏)】
2024.05.29
菱形に赤子をくるみ夏座敷 対中いずみ【季語=夏座敷(夏)】
2024.05.28
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【結社推薦句】コンゲツノハイク【2024年6-11月分】
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