けり

  1. 宵山の装ひ解かず抱かれけり 角川春樹【季語=宵山(夏)】

    宵山の装ひ解かず抱かれけり角川春樹(『いのちの緒』)京都の八坂神社の祭礼である祇園祭は、七月一日の「吉符入」より始まり、「くじ取り式」などを経て、「神輿洗い」「鉾建て」「鉾の曳き初め」と続く。祭のハ…

  2. 大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】

    大金をもちて茅の輪をくぐりけり波多野爽波『骰子』所収 昭和五十九年…

  3. 缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】

    缶ビールあけて東京ひびきけり渡辺一二三私が入会した2016…

  4. 毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】

    毛糸玉秘密を芯に巻かれけり小澤克己(『小澤克己句集』) 〈…

  5. 冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】

    冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来…

  6. あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】

  7. 「十六夜ネ」といった女と別れけり 永六輔【季語=十六夜(秋)】

  8. さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】

  9. 瀧見人子を先だてて来りけり 飯島晴子【季語=滝見(夏)】

  10. 祭笛吹くとき男佳かりける 橋本多佳子【季語=祭笛(夏)】

  11. 昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】

  12. 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】

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