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春の季語
永き日や相触れし手は触れしまま 日野草城【季語=永き日(春)】
2022.02.28
橘や蒼きうるふの二月尽 三橋敏雄【季語=二月尽(春)】
2022.02.27
鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子【季語=鳥の恋(春)】
2022.02.26
見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】
2022.02.25
杜甫にして余寒の詩句ありなつかしき 森澄雄【季語=余寒(春)】
2022.02.24
仕る手に笛もなし古雛 松本たかし【季語=古雛(春)】
2022.02.23
鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 三橋鷹女【季語=鞦韆(春)】
2022.02.21
詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女【季語=二月(春)】
2022.02.20
浅春の岸辺は龍の匂ひせる 対中いずみ【季語=亀浅春(春)】
2022.02.19
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
2022.02.16
毒舌は健在バレンタインデー 古賀まり子【季語=バレンタインデー(春)】
2022.02.14
やがてわが真中を通る雪解川 正木ゆう子【季語=雪解川(春)】
2022.02.13
猿負けて蟹勝つ話亀鳴きぬ 雪我狂流【季語=亀鳴く(春)】
2022.02.12
春雪の一日が長し夜に逢ふ 山田弘子【季語=春雪(春)】
2022.02.11
春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】
2022.02.07
【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#11
2022.02.06
早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女【季語=早春(春)】
2022.02.04
雛飾る手の数珠しばしはづしおき 瀬戸内寂聴【季語=雛飾る(春)】
2021.11.18
日が照つて厩出し前の草のいろ 鷲谷七菜子【季語=厩出し(春)】
2021.05.18
一臓器とも耕人の皺の首 谷口智行【季語=耕人(春)】
2021.05.04
生前の長湯の母を待つ暮春 三橋敏雄【季語=暮春(春)】
2021.04.29
追ふ蝶と追はれる蝶の入れ替はる 岡田由季【季語=蝶(春)】
2021.04.28
帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず 細谷源二【季語=木の芽(春)】
2021.04.27
【春の季語】春泥
2021.04.26
鳥帰るいづこの空もさびしからむに 安住敦【季語=鳥帰る(春)】
2021.04.26
江の島の賑やかな日の仔猫かな 遠藤由樹子【季語=仔猫(春)】
2021.04.24
燈台に銘あり読みて春惜しむ 伊藤柏翠【季語=春惜しむ(春)】
2021.04.23
水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子【季語=春の月(春)】
2021.04.21
紀元前二〇二年の虞美人草 水津達大【季語=虞美人草(春)】
2021.04.18
竹秋や男と女畳拭く 飯島晴子【季語=竹秋(春)】
2021.04.17
世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし【季語=朝寝(春)】
2021.04.16
さまざまの事おもひ出す桜かな 松尾芭蕉【季語=桜(春)】
2021.04.14
木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保子【季語=木の根明く(春)】
2021.04.13
筍の光放つてむかれけり 渡辺水巴【季語=筍(夏)】
2021.04.12
鶯や製茶会社のホツチキス 渡邊白泉【季語=鶯(春)】
2021.04.10
ネックレスかすかに金や花を仰ぐ 今井千鶴子【季語=花(春)】
2021.04.09
春泥を帰りて猫の深眠り 藤嶋務【季語=春泥(春)】
2021.04.07
彫り了へし墓抱き起す猫柳 久保田哲子【季語=猫柳(春)】
2021.04.06
桜蘂ふる一生が見えてきて 岡本眸【季語=桜蘂ふる(春)】
2021.04.05
退帆のディンギー跳ねぬ春の虹 根岸哲也【季語=春の虹(春)】
2021.04.04
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