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一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】
2022.09.10
茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語=茄子(秋)】
2022.09.08
帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
2022.09.06
みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄【季語=鯊・秋昼寝(秋)】
2022.08.28
山頂に流星触れたのだろうか 清家由香里【季語=流星(秋)】
2022.08.20
みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井【季語=滝(夏)】
2022.08.08
卓に組む十指もの言ふ夜の秋 岡本眸【季語=夜の秋(夏)】
2022.08.06
七夕のあしたの町にちる色帋 麻田椎花【季語=七夕(秋)】
2022.08.05
夏山に勅封の大扉あり 宇佐美魚目【季語=夏山(夏)】
2022.07.31
大阪の屋根に入る日や金魚玉 大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】
2022.07.29
盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】
2022.07.22
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女【季語=夏痩(夏)】
2022.07.21
香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女【季語=香水(夏)】
2022.07.09
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
2022.07.03
とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】
2022.06.30
丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
2022.06.29
ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
2022.06.27
水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
2022.06.26
麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
2022.06.24
いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
2022.06.21
立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯【季語=夏(夏)】
2022.06.18
笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第2回】1993年・七夕賞
2022.06.12
紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】
2022.06.11
船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟【季語=梅雨(夏)】
2022.06.10
洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】
2022.06.09
冷やっこ試行錯誤のなかにあり 安西水丸【季語=冷やっこ(夏)】
2022.06.04
さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草之【季語=さくらんぼ(夏)】
2022.06.03
でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】
2022.06.01
馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。 石松佳
2022.05.29
扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子【季語=扇子(夏)】
2022.05.23
蛇の衣傍にあり憩ひけり 高濱虚子【季語=蛇の衣(夏)】
2022.05.21
まどごしに與へ去りたる螢かな 久保より江【季語=蛍(夏)】
2022.05.20
麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素逝【季語=麦からを焼く?】
2022.05.19
「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢
2022.05.12
桐咲ける景色にいつも沼を感ず 加倉井秋を【季語=桐の花(夏)】
2022.05.10
田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】
2022.05.03
いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真名
2022.05.01
詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】
2022.04.30
人妻ぞいそぎんちやくに指入れて 小澤實【季語=磯巾着(春)】
2022.04.25
田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】
2022.04.20
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