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一瞬の雪墜のひかり地にとどく 真島楓葉子【季語=雪墜(冬)】
一瞬の雪墜しづれのひかり地にとどく真島楓葉子掲句は私が忘れられない雪の句である。掲句は句集『地は秋』(昭和35年)より。石原八束の『現代俳句の幻想者たち』(昭和37年、三雲書店)には20頁に及ぶ「真…
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呼吸器と同じコンセントに聖樹 菊池洋勝【季語=聖樹(冬)】
呼吸器と同じコンセントに聖樹菊池洋勝 聖歌や讃美歌からポッ…
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絶叫マシーンに未婚既婚の別なく師走 村越敦【季語=師走(冬)】
絶叫マシーンに未婚既婚の別なく師走村越敦 今日は二十四節気…
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みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】
みじろがず白いマスクの中にいる梶大輔初めて見たとき、「上手…
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寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は成田千空 第四句集『白光』によ…
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毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】
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狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
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デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】
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気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
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美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子【季語=時雨(冬)】
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蓮根や泪を横にこぼしあひ 飯島晴子【季語=蓮根(冬)】
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仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】