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裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
2023.11.09
静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】
2023.11.08
待春やうどんに絡む卵の黄 杉山久子【季語=待春(春)】
2023.11.07
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】
2023.11.02
しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】
2023.10.31
秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】
2023.10.26
萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎【季語=萩・芒(秋)】
2023.10.25
湯の中にパスタのひらく花曇 森賀まり【季語=花曇(春)】
2023.10.24
秋・紅茶・鳥はきよとんと幸福に 上田信治【季語=秋(秋)】
2023.10.19
横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄【季語=ラフランス(秋)】
2023.10.18
五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美【季語=梨(秋)】
2023.10.17
ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子【季語=秋灯下(秋)】
2023.10.12
秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】
2023.10.11
赤福のたひらなへらもあたたかし 杉山久子【季語=あたたか(春)】
2023.10.10
黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】
2023.10.05
背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介【季語=赤い羽根(秋)】
2023.10.04
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
2023.10.03
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】
2023.09.28
旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎【季語=大花野(秋)】
2023.09.27
百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】
2023.09.26
片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
2023.09.21
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】
2023.09.20
なきがらや秋風かよふ鼻の穴 飯田蛇笏【季語=秋風(秋)】
2023.09.19
菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴【季語=菊(秋)】
2023.09.14
雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋)】
2023.09.13
秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子【季語=秋風(秋)】
2023.09.12
蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史【季語=蟷螂(秋)】
2023.09.07
暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄【季語=白露(秋)】
2023.09.06
葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】
2023.09.05
夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦【季語=夏(夏)】
2023.08.31
たべ飽きてとんとん歩く鴉の子 高野素十【季語=鴉の子(夏)】
2023.08.29
さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】
2023.08.24
鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷【季語=鵙(秋)】
2023.08.22
葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】
2023.08.17
起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美【季語=爽涼(秋)】
2023.08.15
すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
2023.08.10
裸子の尻の青あざまてまてまて 小島健【季語=裸子(夏)】
2023.08.08
妹は滝の扉を恣 小山玄紀【季語=滝(夏)】
2023.08.03
中干しの稲に力を雲の峰 本宮哲郎【季語=雲の峰(夏)】
2023.08.01
南浦和のダリヤを仮のあはれとす 摂津幸彦【季語=ダリヤ(夏)】
2023.07.27
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