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俺の血が根っこでつながる寒い川 平田修【季語=寒い(冬)】
2024.10.20
今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂女【季語=衣被(秋)】
2024.10.10
黄落す光が重たすぎるとき 月野ぽぽな【季語=黄落(秋)】
2024.09.26
つめたいてのひら 月が淋しくないように 田村奏天【季語=月(秋)】
2024.09.18
彼岸花みんなが傘を差すので差す 越智友亮【季語=彼岸花(秋)】
2024.09.05
トラツクが西瓜畑に横づけに 小原大葉【季語=西瓜(秋)】
2024.08.23
ふくらかに桔梗のような子が欲しや 五十嵐浜藻【季語=桔梗(秋)】
2024.08.14
まなぶたを薄くめくった海がある 平田修
2024.08.11
この三人だから夕立が可笑しい 宮崎斗士【季語=夕立(夏)】
2024.08.01
純粋な水が死に水花杏 平田修【季語=花杏(夏)】
2024.07.28
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
2024.07.04
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
2024.07.02
彼が下げ夕張メロン上京す 太田うさぎ【季語=メロン(夏)】
2024.06.21
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
2024.06.13
青嵐神社があったので拝む 池田澄子【季語=青嵐(夏)】
2024.05.22
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】
2024.05.09
蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子【季語=蜃気楼(春)】
2024.04.12
青空の暗きところが雲雀の血 高野ムツオ【季語=雲雀(春)】
2024.03.21
金色の種まき赤児がささやくよ 寺田京子【季語=種蒔(春)】
2024.03.20
芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】
2024.03.05
三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子【季語=三椏の花(春)】
2024.02.24
時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎【季語=春の夜(春)】
2024.02.15
足跡が足跡を踏む雪野かな 鈴木牛後【季語=雪野(冬)】
2024.02.06
雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹【季語=雪(冬)】
2024.01.26
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之【季語=真っ白な息(冬)】
2024.01.19
海外のニュースの河馬が泣いていた 木田智美【無季】
2024.01.16
新道をきつねの風がすすんでゐる 飯島晴子【季語=狐(冬)】
2023.12.17
気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
2023.12.03
秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】
2023.10.26
また次の薪を火が抱き星月夜 吉田哲二【季語=星月夜(秋)】
2023.10.07
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
2023.10.03
さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(秋)】
2023.09.02
夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦【季語=夏(夏)】
2023.08.31
「月光」旅館/開けても開けてもドアがある 高柳重信
2023.07.13
わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子郷【季語=涼し(夏)】
2023.07.10
「我が毒」ひとが薄めて名薬梅雨永し 中村草田男【季語=梅雨(夏)】
2023.07.04
金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ 菖蒲あや【季語=金魚(夏)】
2023.06.14
いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】
2023.05.23
青葉冷え出土の壺が山雨呼ぶ 河野南畦【季語=青葉冷(夏)】
2023.05.20
つばめつばめ泥が好きなる燕かな 細見綾子【季語=燕(春)】
2023.04.22
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