夏の季語
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昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】
昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり伊藤麻美 ある人からのメッセージに「照れずに」と一言添えてあった。想像力を掻き立てられる言葉にニヤニヤが止まらなくなった。「照れずに」ということは「照れる」という前提が…
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赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな稲畑汀子先週の土曜日、鎌倉虚子…
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夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏【季語=夏至白夜(夏)】
夏至白夜濤たちしらむ漁港かな飯田蛇笏(『飯田蛇笏全句集』角川ソフィア文庫)…
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虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】
虹の後さづけられたる旅へ発つ)中村草田男草田男は『火の島』…
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キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】
キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり山田径子(『径』) 小学生の…
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黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】
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水中に風を起せる泉かな 小林貴子【季語=泉(夏)】
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紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】
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厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語=雲の峰(夏)】
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妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや 中村草田男【季語=蟹(夏)】
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さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】
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叩頭すあやめあざやかなる方へ 飯島晴子【季語=あやめ(夏)】