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小山玄紀
小山玄紀
かくも濃き桜吹雪に覚えなし 飯島晴子【季語=桜吹雪(春)】
2024.03.31
大風の春葱畠真直来よ 飯島晴子【季語=春葱(春)】
2024.03.24
二人でかぶる風折烏帽子うぐひすとぶ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
2024.03.17
蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】
2024.03.10
雛まつり杉の迅さのくらやみ川 飯島晴子【季語=雛祭(春)】
2024.03.03
鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
2024.02.25
紅梅の気色たゞよふ石の中 飯島晴子【季語=紅梅(春)】
2024.02.18
辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】
2024.02.11
白梅や粥の面てを裏切らむ 飯島晴子【季語=白梅(春)】
2024.02.04
雪兎なんぼつくれば声通る 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】
2024.01.28
髪で捲く鏡や冬の谷底に 飯島晴子【季語=冬(冬)】
2024.01.21
ひきつゞき身のそばにおく雪兎 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】
2024.01.14
人の日の枯枝にのるひかりかな 飯島晴子【季語=人の日(新年)】
2024.01.07
年逝くや兎は頰を震はせて 飯島晴子【季語=年逝く(冬)】
2023.12.31
白菜かかへみやこのなかは曇なり 飯島晴子【季語=白菜(冬)】
2023.12.24
新道をきつねの風がすすんでゐる 飯島晴子【季語=狐(冬)】
2023.12.17
狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
2023.12.10
気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
2023.12.03
蓮根や泪を横にこぼしあひ 飯島晴子【季語=蓮根(冬)】
2023.11.26
みどり児のゐて冬瀧の見える家 飯島晴子【季語=冬瀧(冬)】
2023.11.19
冬麗の谷人形を打ち合はせ 飯島晴子【季語=冬麗(冬)】
2023.11.12
小鳥来る薄き机をひからせて 飯島晴子【季語=小鳥来る(秋)】
2023.11.05
鹿の映れるまひるまのわが自転車旅行 飯島晴子【季語=鹿(秋)】
2023.10.29
鹿や鶏の切紙下げる思案かな 飯島晴子
2023.10.22
秋山に箸光らして人を追ふ 飯島晴子【季語=秋山(秋)】
2023.10.15
ここは敢て追はざる野菊皓かりき 飯島晴子【季語=野菊(秋)】
2023.10.08
なにはともあれの末枯眺めをり 飯島晴子【季語=末枯(秋)】
2023.10.01
肉声をこしらへてゐる秋の隕石 飯島晴子【季語=秋(秋)】
2023.09.24
けふあすは誰も死なない真葛原 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】
2023.09.17
婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑 飯島晴子【季語=桔梗(秋)】
2023.09.11
白萩を押してゆく身のぬくさかな 飯島晴子【季語=白萩(秋)】
2023.09.03
露草を持つて銀行に入つてゆく 飯島晴子【季語=露草(秋)】
2023.08.28
怒濤聞くかたはら秋の蠅叩 飯島晴子【季語=秋(秋)】
2023.08.20
葛の花こぼれやすくて親匿され 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】
2023.08.13
瀧見人子を先だてて来りけり 飯島晴子【季語=滝見(夏)】
2023.08.06
未草ひらく跫音淡々と 飯島晴子【季語=未草(夏)】
2023.07.30
本州の最北端の氷旗 飯島晴子【季語=氷旗(夏)】
2023.07.23
細長き泉に着きぬ父と子と 飯島晴子【季語=泉(夏)】
2023.07.16
この人のうしろおびただしき螢 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
2023.07.09
軽き咳して夏葱の刻を過ぐ 飯島晴子【季語=夏葱(夏)】
2023.07.02
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蜻蛉やヒーローショーの殴る蹴る 三橋五七【季語=蜻蛉(秋)】
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【秋の季語】名月/満月 望月 今日の月 月今宵 十五夜 芋名月
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とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女【季語=蜻蛉(秋)】
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あきさめや肌つつみゆく旅衣 鈴木しづ子【季語=秋雨(秋)】
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巣をあるく蜂のあしおと秋の昼 宇佐美魚目【季語=秋の昼(秋)】
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とんばうの集ふあたりに加はる子 矢野玲奈【季語=蜻蛉(秋)】
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柿の色とにかく生きなさいの色 宮崎斗士【季語=柿(秋)】
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身に入むやふた親の亡き家の鍵 吉田祥子【季語=身に入む(秋)】
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世直しをしてきたやうないぼむしり 国代鶏侍【季語=いぼむしり(秋)】
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泣くときの唇伸びて月夜かな 池田澄子【季語=月夜(秋)】
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