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ハイクノミカタ
山羊群れて夕立あとの水ほとり 江川三昧【季語=夕立(夏)】
2022.07.08
方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(無季)
2022.07.07
羅や人悲します恋をして鈴木真砂女【季語=羅(夏)】
2022.07.04
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
2022.07.03
もち古りし夫婦の箸や冷奴 久保田万太郎【季語=冷奴(夏)】
2022.07.02
思ひ沈む父や端居のいつまでも 石島雉子郎【季語=端居(夏)】
2022.07.01
とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】
2022.06.30
丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
2022.06.29
雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
2022.06.28
ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
2022.06.27
水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
2022.06.26
ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子【季語=ががんぼ(夏)】
2022.06.25
麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
2022.06.24
骨拾ふ喉の渇きや沖縄忌 中村阪子【季語=沖縄忌(夏)】
2022.06.23
十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
2022.06.22
いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
2022.06.21
夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 鈴木しづ子【季語=夏みかん(夏)】
2022.06.20
ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史
2022.06.19
立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯【季語=夏(夏)】
2022.06.18
はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな 京極杞陽【季語=蜥蜴(夏)】
2022.06.17
而して蕃茄の酸味口にあり 嶋田青峰【季語=トマト(夏)】
2022.06.16
螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
2022.06.15
ほととぎす孝君零君ききたまへ 京極杞陽【季語=時鳥(夏)】
2022.06.14
跳ぶ時の内股しろき蟇 能村登四郎【季語=蟇(夏)】
2022.06.13
無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)
2022.06.12
紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】
2022.06.11
船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟【季語=梅雨(夏)】
2022.06.10
洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】
2022.06.09
襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
2022.06.08
仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
2022.06.07
天使魚の愛うらおもてそして裏 中原道夫【季語=天使魚(夏)】
2022.06.06
麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
2022.06.05
冷やっこ試行錯誤のなかにあり 安西水丸【季語=冷やっこ(夏)】
2022.06.04
さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草之【季語=さくらんぼ(夏)】
2022.06.03
六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】
2022.06.02
でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】
2022.06.01
美校生として征く額の花咲きぬ 加倉井秋を【季語=額の花(夏)】
2022.05.31
Tシャツの干し方愛の終わらせ方 神野紗希【季語=Tシャツ(夏)】
2022.05.30
馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。 石松佳
2022.05.29
まはすから嘘つぽくなる白日傘 荒井八雪【季語=白日傘(夏)】
2022.05.28
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