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一瞬の雪墜のひかり地にとどく 真島楓葉子【季語=雪墜(冬)】
2023.12.28
十二月うしろの正面山の神 成田千空【季語=十二月(冬)】
2023.12.27
呼吸器と同じコンセントに聖樹 菊池洋勝【季語=聖樹(冬)】
2023.12.26
みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】
2023.12.21
寒夕焼に焼き亡ぼさん癌の身は 成田千空【季語=寒夕焼(冬)】
2023.12.20
枇杷の花ふつうの未来だといいな 越智友亮【季語=枇杷の花(冬)】
2023.12.19
凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
2023.12.14
雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】
2023.12.13
古暦金本選手ありがたう 小川軽舟【季語=古暦(冬)】
2023.12.12
霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子【季語=霜柱(冬)】
2023.12.07
白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
2023.12.06
忘年会みんなで逃がす青い鳥 塩見恵介【季語=忘年会(冬)】
2023.12.05
死も佳さそう黒豆じっくり煮るも佳し 池田澄子【季語=黒豆(新年)】
2023.11.30
主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
2023.11.29
若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語=二日(新年)】
2023.11.28
雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆう子【季語=雪(冬)】
2023.11.23
仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】
2023.11.22
或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋
2023.11.21
水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり【季語=花八ツ手(冬)】
2023.11.16
綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】
2023.11.15
もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ 高梨章【季語=桐の花(夏)】
2023.11.14
裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
2023.11.09
静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】
2023.11.08
待春やうどんに絡む卵の黄 杉山久子【季語=待春(春)】
2023.11.07
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】
2023.11.02
しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】
2023.10.31
秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】
2023.10.26
萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎【季語=萩・芒(秋)】
2023.10.25
湯の中にパスタのひらく花曇 森賀まり【季語=花曇(春)】
2023.10.24
秋・紅茶・鳥はきよとんと幸福に 上田信治【季語=秋(秋)】
2023.10.19
横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄【季語=ラフランス(秋)】
2023.10.18
五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美【季語=梨(秋)】
2023.10.17
ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子【季語=秋灯下(秋)】
2023.10.12
秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】
2023.10.11
赤福のたひらなへらもあたたかし 杉山久子【季語=あたたか(春)】
2023.10.10
黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】
2023.10.05
背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介【季語=赤い羽根(秋)】
2023.10.04
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
2023.10.03
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】
2023.09.28
旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎【季語=大花野(秋)】
2023.09.27
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