ブログ | セクト・ポクリット

澤龜の萬歳見せう御國ぶり　正岡子規【季語＝萬歳（新年）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は　中原道夫【季語＝絨毯（冬）】

寒木が枝打ち鳴らす犬の恋　西東三鬼【季語＝寒木（冬）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第2回】石田波郷と写真と俳句

こういうひとも長渕剛を聴くのかと勉強になるすごい音漏れ　斉藤斎藤

小鳥屋の前の小川の寒雀　鈴木鷹夫【季語＝寒雀（冬）】

絵杉戸を転び止まりの手鞠かな山崎楽堂【季語＝手鞠（新年）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第33回】葛城山と阿波野青畝

「野崎海芋のたべる歳時記」牡蠣とほうれん草のガーリックソテー

あたゝかに六日年越よき月夜　大場白水郎【季語＝六日年越（新年）】

水底に届かぬ雪の白さかな　蜂谷一人【季語＝雪（冬）】

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年1月分】

賀の客の若きあぐらはよかりけり　能村登四郎【季語＝賀客（新年）】

ひめはじめ昔男に腰の物　加藤郁乎【季語＝ひめ始（新年）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#10

初夢にドームがありぬあとは忘れ　加倉井秋を【季語＝初夢（新年）】

ゆげむりの中の御慶の気軽さよ　阿波野青畝【季語＝御慶（新年）】

【#20】ミュンヘンの冬と初夏

年を以て巨人としたり歩み去る高浜虚子【季語＝行年（冬）】

大年やおのづからなる梁響　芝不器男【季語＝大年（冬）】

ともかくもくはへし煙草懐手　木下夕爾【季語＝懐手（冬）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2021年12月分】

共にゐてさみしき獣初しぐれ　中町とおと【季語＝初時雨（冬）】

【第6回】ポルトガル――北の村祭と人々2／藤原暢子

女に捨てられたうす雪の夜の街燈　尾崎放哉【季語＝雪（冬）】

氷上の暮色ひしめく風の中　廣瀬直人【季語＝氷（冬）】

「野崎海芋のたべる歳時記」野菜の冷製テリーヌ

【第7回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：篠崎央子さん・飯田冬眞さん）【前編】

イエスほど痩せてはをらず薬喰　亀田虎童子【季語＝薬喰（冬）】

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【後編】

クリスマス近づく部屋や日の溢れ　深見けん二【季語＝クリスマス（冬）】

秋櫻子の足あと【最終回】谷岡健彦

戸隠の山より風邪の神の来る　今井杏太郎【季語＝風邪（冬）】

みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど　堀田季何【季語＝聖樹（冬）】

なだらかな坂数へ日のとある日の　太田うさぎ【季語＝数へ日（冬）】

靴音を揃えて聖樹まで二人　なつはづき【季語＝聖樹（冬）】

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第5回】

旗のごとなびく冬日をふと見たり　高浜虚子【季語＝冬日（冬）】

大氷柱折りドンペリを冷やしをり　木暮陶句郎【季語＝氷柱（冬）】

突として西洋にゆく暖炉かな　片岡奈王【季語＝暖炉（冬）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第32回】城ヶ島と松本たかし

天籟を猫と聞き居る夜半の冬　佐藤春夫【季語＝夜半の冬（冬）】

【#19】子猫たちのいる場所

鏡台や猟銃音の湖心より　藺草慶子【季語＝猟（冬）】

内装がしばらく見えて昼の火事　岡野泰輔【季語＝火事（冬）】

蝶落ちて大音響の結氷期　富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第129回】朝妻力【最終回】

火事かしらあそこも地獄なのかしら　櫂未知子【季語＝火事（冬）】

【連載】加島正浩「震災俳句を読み直す」第10回（最終回）

休みの日晝まで霜を見てゐたり　永田耕衣【季語＝霜（冬）】

うららかさどこか突抜け年の暮　細見綾子【季語＝年の暮（冬）】

茎石に煤をもれ来る霰かな　山本村家【季語＝茎石（冬）】

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【中編】

暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり　鈴木六林男【季語＝泳ぐ（夏）】

神保町に銀漢亭があったころ【第128回】井越芳子

枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」　林翔【季語＝枯葉（冬）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第1回】

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺　正岡子規【季語＝柿（秋）】

「野崎海芋のたべる歳時記」エゾシカのロースト

新宿発は逃避行めき冬薔薇　新海あぐり【季語＝冬薔薇（冬）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#9

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2021年12月分】

目薬の看板の目はどちらの目　古今亭志ん生

一年の颯と過ぎたる障子かな　下坂速穂【季語＝障子（冬）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第31回】田園調布と安住敦

山茶花の日々の落花を霜に掃く　瀧本水鳴【季語＝山茶花（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第127回】鳥居真里子

ラーメン舌に熱し僕がこんなところに　林田紀音夫

綿入が似合う淋しいけど似合う　大庭紫逢【季語＝綿入（冬）】

【復活？】神保町に銀漢亭があったころ【目次】

【#18】チャップリン映画の愉しみ方

蝶落ちて大音響の結氷期　富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

海鼠噛むことも別れも面倒な　遠山陽子【季語＝海鼠（冬）】

【連載】俳人のホンダナ！＃7　矢野玲奈

【冬の季語】海鼠／海鼠舟　海鼠突　酢海鼠　海鼠腸

こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし　水原紫苑

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【前編】

みかんむくとき人の手のよく動く　若杉朋哉【季語＝蜜柑（冬）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2021年11月分】

替へてゐる畳の上の冬木影　浅野白山【季語＝冬木（冬）】

秋櫻子の足あと【第11回】谷岡健彦

冬真昼わが影不意に生れたり　桂信子【季語＝冬の昼（冬）】

未婚一生洗ひし足袋の合掌す　寺田京子【季語＝足袋（冬）】

埋火もきゆやなみだの烹る音　芭蕉【季語＝埋火（冬）】

七十や釣瓶落しの離婚沙汰　文挾夫佐恵【季語＝釣瓶落し（秋）】

短日のかかるところにふとをりて　清崎敏郎【季語＝短日（冬）】

老人になるまで育ち初あられ　遠山陽子【季語＝初霰（冬）】

木の葉髪あはれゲーリークーパーも　京極杞陽【季語＝木の葉髪（冬）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第30回】暗峠と橋閒石

雛飾る手の数珠しばしはづしおき　瀬戸内寂聴【季語＝雛飾る（春）】

後輩の女おでんに泣きじゃくる　加藤又三郎【季語＝おでん（冬）】

難読俳句辞典【第7回】「半月」

葱白く洗ひたてたるさむさ哉　芭蕉【季語＝葱（冬）】

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第4回】

松葉屋の女房の円髷や酉の市　久保田万太郎【季語＝酉の市（冬）】

【#17】黒色の響き

GAFA世界わがバ美肉のウマ逃げよ　関悦史

一陣の温き風あり返り花　小松月尚【季語＝返り花（冬）】

枯芦の沈む沈むと喚びをり　柿本多映【季語＝枯芦（冬）】

澤龜の萬歳見せう御國ぶり 正岡子規【季語＝萬歳（新年）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語＝絨毯（冬）】

寒木が枝打ち鳴らす犬の恋 西東三鬼【季語＝寒木（冬）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第2回】石田波郷と写真と俳句

こういうひとも長渕剛を聴くのかと勉強になるすごい音漏れ 斉藤斎藤

小鳥屋の前の小川の寒雀 鈴木鷹夫【季語＝寒雀（冬）】

絵杉戸を転び止まりの手鞠かな 山崎楽堂【季語＝手鞠（新年）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第33回】葛城山と阿波野青畝

「野崎海芋のたべる歳時記」牡蠣とほうれん草のガーリックソテー

あたゝかに六日年越よき月夜 大場白水郎【季語＝六日年越（新年）】

水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語＝雪（冬）】

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年1月分】

賀の客の若きあぐらはよかりけり 能村登四郎【季語＝賀客（新年）】

ひめはじめ昔男に腰の物 加藤郁乎【季語＝ひめ始（新年）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#10

初夢にドームがありぬあとは忘れ 加倉井秋を【季語＝初夢（新年）】

ゆげむりの中の御慶の気軽さよ 阿波野青畝【季語＝御慶（新年）】

【#20】ミュンヘンの冬と初夏

年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子【季語＝行年（冬）】

大年やおのづからなる梁響 芝不器男【季語＝大年（冬）】

ともかくもくはへし煙草懐手 木下夕爾【季語＝懐手（冬）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2021年12月分】

共にゐてさみしき獣初しぐれ 中町とおと【季語＝初時雨（冬）】

【第6回】ポルトガル――北の村祭と人々2／藤原暢子

女に捨てられたうす雪の夜の街燈 尾崎放哉【季語＝雪（冬）】

氷上の暮色ひしめく風の中 廣瀬直人【季語＝氷（冬）】

「野崎海芋のたべる歳時記」野菜の冷製テリーヌ

【第7回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：篠崎央子さん・飯田冬眞さん）【前編】

イエスほど痩せてはをらず薬喰 亀田虎童子【季語＝薬喰（冬）】

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【後編】

クリスマス近づく部屋や日の溢れ 深見けん二【季語＝クリスマス（冬）】

秋櫻子の足あと【最終回】谷岡健彦

戸隠の山より風邪の神の来る 今井杏太郎【季語＝風邪（冬）】

みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど 堀田季何【季語＝聖樹（冬）】

なだらかな坂数へ日のとある日の 太田うさぎ【季語＝数へ日（冬）】

靴音を揃えて聖樹まで二人 なつはづき【季語＝聖樹（冬）】

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第5回】

旗のごとなびく冬日をふと見たり 高浜虚子【季語＝冬日（冬）】

大氷柱折りドンペリを冷やしをり 木暮陶句郎【季語＝氷柱（冬）】

突として西洋にゆく暖炉かな 片岡奈王【季語＝暖炉（冬）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第32回】城ヶ島と松本たかし

天籟を猫と聞き居る夜半の冬 佐藤春夫【季語＝夜半の冬（冬）】

【#19】子猫たちのいる場所

鏡台や猟銃音の湖心より 藺草慶子【季語＝猟（冬）】

内装がしばらく見えて昼の火事 岡野泰輔【季語＝火事（冬）】

蝶落ちて大音響の結氷期 富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第129回】朝妻力【最終回】

火事かしらあそこも地獄なのかしら 櫂未知子【季語＝火事（冬）】

【連載】加島正浩「震災俳句を読み直す」第10回（最終回）

休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣【季語＝霜（冬）】

うららかさどこか突抜け年の暮 細見綾子【季語＝年の暮（冬）】

茎石に煤をもれ来る霰かな 山本村家【季語＝茎石（冬）】

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【中編】

暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり 鈴木六林男【季語＝泳ぐ（夏）】

神保町に銀漢亭があったころ【第128回】井越芳子

枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」 林翔【季語＝枯葉（冬）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第1回】

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規【季語＝柿（秋）】

「野崎海芋のたべる歳時記」エゾシカのロースト

新宿発は逃避行めき冬薔薇 新海あぐり【季語＝冬薔薇（冬）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#9

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2021年12月分】

目薬の看板の目はどちらの目 古今亭志ん生

一年の颯と過ぎたる障子かな 下坂速穂【季語＝障子（冬）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第31回】田園調布と安住敦

山茶花の日々の落花を霜に掃く 瀧本水鳴【季語＝山茶花（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第127回】鳥居真里子

ラーメン舌に熱し僕がこんなところに 林田紀音夫

綿入が似合う淋しいけど似合う 大庭紫逢【季語＝綿入（冬）】

【復活？】神保町に銀漢亭があったころ【目次】

【#18】チャップリン映画の愉しみ方

蝶落ちて大音響の結氷期 富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

海鼠噛むことも別れも面倒な 遠山陽子【季語＝海鼠（冬）】

【連載】俳人のホンダナ！＃7 矢野玲奈

【冬の季語】海鼠／海鼠舟 海鼠突 酢海鼠 海鼠腸

こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし 水原紫苑

【第6回】ラジオ・ポクリット（ゲスト：阪西敦子・太田うさぎさん）【前編】

みかんむくとき人の手のよく動く 若杉朋哉【季語＝蜜柑（冬）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2021年11月分】

澤龜の萬歳見せう御國ぶり　正岡子規【季語＝萬歳（新年）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は　中原道夫【季語＝絨毯（冬）】

寒木が枝打ち鳴らす犬の恋　西東三鬼【季語＝寒木（冬）】

こういうひとも長渕剛を聴くのかと勉強になるすごい音漏れ　斉藤斎藤

小鳥屋の前の小川の寒雀　鈴木鷹夫【季語＝寒雀（冬）】

絵杉戸を転び止まりの手鞠かな山崎楽堂【季語＝手鞠（新年）】

あたゝかに六日年越よき月夜　大場白水郎【季語＝六日年越（新年）】

水底に届かぬ雪の白さかな　蜂谷一人【季語＝雪（冬）】

賀の客の若きあぐらはよかりけり　能村登四郎【季語＝賀客（新年）】

ひめはじめ昔男に腰の物　加藤郁乎【季語＝ひめ始（新年）】

初夢にドームがありぬあとは忘れ　加倉井秋を【季語＝初夢（新年）】

ゆげむりの中の御慶の気軽さよ　阿波野青畝【季語＝御慶（新年）】

年を以て巨人としたり歩み去る高浜虚子【季語＝行年（冬）】

大年やおのづからなる梁響　芝不器男【季語＝大年（冬）】

ともかくもくはへし煙草懐手　木下夕爾【季語＝懐手（冬）】

共にゐてさみしき獣初しぐれ　中町とおと【季語＝初時雨（冬）】

女に捨てられたうす雪の夜の街燈　尾崎放哉【季語＝雪（冬）】

氷上の暮色ひしめく風の中　廣瀬直人【季語＝氷（冬）】

イエスほど痩せてはをらず薬喰　亀田虎童子【季語＝薬喰（冬）】

クリスマス近づく部屋や日の溢れ　深見けん二【季語＝クリスマス（冬）】

戸隠の山より風邪の神の来る　今井杏太郎【季語＝風邪（冬）】

みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど　堀田季何【季語＝聖樹（冬）】

なだらかな坂数へ日のとある日の　太田うさぎ【季語＝数へ日（冬）】

靴音を揃えて聖樹まで二人　なつはづき【季語＝聖樹（冬）】

旗のごとなびく冬日をふと見たり　高浜虚子【季語＝冬日（冬）】

大氷柱折りドンペリを冷やしをり　木暮陶句郎【季語＝氷柱（冬）】

突として西洋にゆく暖炉かな　片岡奈王【季語＝暖炉（冬）】

天籟を猫と聞き居る夜半の冬　佐藤春夫【季語＝夜半の冬（冬）】

鏡台や猟銃音の湖心より　藺草慶子【季語＝猟（冬）】

内装がしばらく見えて昼の火事　岡野泰輔【季語＝火事（冬）】

蝶落ちて大音響の結氷期　富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

火事かしらあそこも地獄なのかしら　櫂未知子【季語＝火事（冬）】

休みの日晝まで霜を見てゐたり　永田耕衣【季語＝霜（冬）】

うららかさどこか突抜け年の暮　細見綾子【季語＝年の暮（冬）】

茎石に煤をもれ来る霰かな　山本村家【季語＝茎石（冬）】

暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり　鈴木六林男【季語＝泳ぐ（夏）】

枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」　林翔【季語＝枯葉（冬）】

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺　正岡子規【季語＝柿（秋）】

新宿発は逃避行めき冬薔薇　新海あぐり【季語＝冬薔薇（冬）】

目薬の看板の目はどちらの目　古今亭志ん生

一年の颯と過ぎたる障子かな　下坂速穂【季語＝障子（冬）】

山茶花の日々の落花を霜に掃く　瀧本水鳴【季語＝山茶花（冬）】

ラーメン舌に熱し僕がこんなところに　林田紀音夫

綿入が似合う淋しいけど似合う　大庭紫逢【季語＝綿入（冬）】

蝶落ちて大音響の結氷期　富沢赤黄男【季語＝結氷期（冬）】

海鼠噛むことも別れも面倒な　遠山陽子【季語＝海鼠（冬）】

【連載】俳人のホンダナ！＃7　矢野玲奈

【冬の季語】海鼠／海鼠舟　海鼠突　酢海鼠　海鼠腸

こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし　水原紫苑

みかんむくとき人の手のよく動く　若杉朋哉【季語＝蜜柑（冬）】

替へてゐる畳の上の冬木影　浅野白山【季語＝冬木（冬）】

冬真昼わが影不意に生れたり　桂信子【季語＝冬の昼（冬）】

未婚一生洗ひし足袋の合掌す　寺田京子【季語＝足袋（冬）】

埋火もきゆやなみだの烹る音　芭蕉【季語＝埋火（冬）】

七十や釣瓶落しの離婚沙汰　文挾夫佐恵【季語＝釣瓶落し（秋）】

短日のかかるところにふとをりて　清崎敏郎【季語＝短日（冬）】

老人になるまで育ち初あられ　遠山陽子【季語＝初霰（冬）】

木の葉髪あはれゲーリークーパーも　京極杞陽【季語＝木の葉髪（冬）】

雛飾る手の数珠しばしはづしおき　瀬戸内寂聴【季語＝雛飾る（春）】

後輩の女おでんに泣きじゃくる　加藤又三郎【季語＝おでん（冬）】

葱白く洗ひたてたるさむさ哉　芭蕉【季語＝葱（冬）】

松葉屋の女房の円髷や酉の市　久保田万太郎【季語＝酉の市（冬）】

GAFA世界わがバ美肉のウマ逃げよ　関悦史

一陣の温き風あり返り花　小松月尚【季語＝返り花（冬）】

枯芦の沈む沈むと喚びをり　柿本多映【季語＝枯芦（冬）】