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泉に手浸し言葉の湧くを待つ 大串章【季語=泉(夏)】
2024.05.18
主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】
2024.05.15
煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 赤尾兜子【季語=艾(春)】
2024.05.12
メロン食ふたちまち湖を作りつつ 鈴木総史【季語=メロン(夏)】
2024.05.11
土のこと水のこと聞き苗を買ふ 渡部有紀子【季語=苗を買ふ(春)】
2024.04.27
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館【季語=浅蜊(春)】
2024.04.22
東風を負ひ東風にむかひて相離る 三宅清三郎【季語=東風(春)】
2024.04.09
誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七子【季語=雛(春)】
2024.03.04
鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子【季語=鷹鳩と化す(春)】
2024.03.02
鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
2024.02.25
春一番競馬新聞空を行く 水原春郎【季語=春一番(春)】
2024.02.23
トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語=早春(春)】
2024.02.20
辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】
2024.02.11
針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半【季語=針供養(春)】
2024.02.09
雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子【季語=雪折(冬)】
2024.02.07
足跡が足跡を踏む雪野かな 鈴木牛後【季語=雪野(冬)】
2024.02.06
寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】
2024.02.05
白梅や粥の面てを裏切らむ 飯島晴子【季語=白梅(春)】
2024.02.04
室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】
2024.01.25
マフラーを巻いてやる少し絞めてやる 柴田佐知子【季語=マフラー(冬)】
2024.01.20
ラヂオさへ黙せり寒の曇り日を 日野草城【季語=寒(冬)】
2024.01.06
いつよりも長く頭を下げ初詣 八木澤高原【季語=初詣(新年)】
2024.01.04
年逝くや兎は頰を震はせて 飯島晴子【季語=年逝く(冬)】
2023.12.31
風邪を引くいのちありしと思ふかな 後藤夜半【季語=風邪(冬)】
2023.12.23
毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】
2023.12.18
新道をきつねの風がすすんでゐる 飯島晴子【季語=狐(冬)】
2023.12.17
凍る夜の大姿見は灯を映す 一力五郎【季語=凍る(冬)】
2023.12.14
狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
2023.12.10
酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅【季語=年忘(冬)】
2023.12.08
主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
2023.11.29
美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子【季語=時雨(冬)】
2023.11.27
蓮根や泪を横にこぼしあひ 飯島晴子【季語=蓮根(冬)】
2023.11.26
冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
2023.11.18
もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ 高梨章【季語=桐の花(夏)】
2023.11.14
冬麗の谷人形を打ち合はせ 飯島晴子【季語=冬麗(冬)】
2023.11.12
裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
2023.11.09
小鳥来る薄き机をひからせて 飯島晴子【季語=小鳥来る(秋)】
2023.11.05
向日葵をつよく彩る色は黒 京極杞陽【季語=向日葵(夏)】
2023.11.03
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】
2023.11.02
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋櫻子【季語=啄木鳥(秋)】
2023.10.21
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