ハイクノミカタ安里琉太

  1. 死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり 斉藤斎藤

    死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり斉藤斎藤国語の教員をしているので、受験生に小論文の指導をすることがある。出題のパターンはざっくり三つある。テーマが端的に四、五行くらいで提示…

  2. 菜の花の斜面を潜水服のまま 今井聖【季語=菜の花(春)】

    菜の花の斜面を潜水服のまま今井聖明るくさびしく、どこか懐か…

  3. 草餅や不参遅参に会つぶれ 富永眉月【季語=草餅(春)】

    草餅や不参遅参に会つぶれ富永眉月草餅で済むような気負わない…

  4. 卒業の子らが机を洗ひ居る 山口草堂【季語=卒業(春)】

    卒業の子らが机を洗ひ居る山口草堂この時期になると、「卒業の…

  5. 来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】

    来て見れば来てよかりしよ梅椿星野立子「梅椿」というのは、な…

  6. 白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】

  7. 鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】

  8. 薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】

  9. 恐るべき八十粒や年の豆 相生垣瓜人【季語=年の豆(冬)】

  10. 霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】

  11. 龍の玉深く蔵すといふことを 高浜虚子【季語=龍の玉(新年)】

  12. 一天の玉虫光り羽子日和 清崎敏郎【季語=羽子板(新年)】

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