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めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】
2023.07.25
折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男【季語=噴水(夏)】
2023.07.18
細長き泉に着きぬ父と子と 飯島晴子【季語=泉(夏)】
2023.07.16
観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治【季語=南風(夏)】
2023.07.15
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み 中村草田男【季語=白夜(夏)】
2023.07.11
ふところに四万六千日の風 深見けん二【季語=四万六千日(夏)】
2023.07.08
キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】
2023.06.19
黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】
2023.06.18
水中に風を起せる泉かな 小林貴子【季語=泉(夏)】
2023.06.17
紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】
2023.06.16
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】
2023.06.12
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
2023.06.06
夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子【季語=夏帯(夏)】
2023.06.05
巡査つと来てラムネ瓶さかしまに 高濱虚子【季語=ラムネ(夏)】
2023.06.01
夏蝶の口くくくくと蜜に震ふ 堀本裕樹【季語=夏蝶(夏)】
2023.05.30
卯月野にうすき枕を並べけり 飯島晴子【季語=卯月(夏)】
2023.05.28
筍にくらき畳の敷かれあり 飯島晴子【季語=筍(夏)】
2023.05.21
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
2023.05.16
しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】
2023.05.13
日光に底力つく桐の花 飯島晴子【季語=桐の花(夏)】
2023.05.07
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
2023.05.03
気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
2023.04.30
美しきものに火種と蝶の息 宇佐美魚目【季語=蝶(春)】
2023.04.26
人とゆく野にうぐひすの貌強き 飯島晴子【季語=鶯(春)】
2023.04.16
眼前にある花の句とその花と 田中裕明【季語=花(春)】
2023.04.12
やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ 飯島晴子【無季】
2023.04.09
春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子【季語=春風(春)】
2023.04.07
春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】
2023.04.04
四月馬鹿ならず子に恋告げらるる 山田弘子【季語=四月馬鹿(春)】
2023.04.03
後輩のデートに出会ふ四月馬鹿 杉原祐之【季語=四月馬鹿(春)】
2023.04.01
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
2023.03.31
不健全図書を世に出しあたたかし 松本てふこ【季語=あたたか(春)】
2023.03.28
死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり 斉藤斎藤
2023.03.26
草餅や不参遅参に会つぶれ 富永眉月【季語=草餅(春)】
2023.03.12
鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】
2023.03.01
百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨【季語=猫の子(春)】
2023.02.24
ひかり野へきみなら蝶に乗れるだろう 折笠美秋【季語=蝶(春)】
2023.02.23
さくら餅たちまち人に戻りけり 渋川京子【季語=桜餅(春)】
2023.02.22
背広来る来るジンギスカンを食べに来る 橋本喜夫【季語=ジンギスカン(秋)】
2023.02.14
バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ 上田日差子【季語=バレンタインデー(春)】
2023.02.13
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