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旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎【季語=大花野(秋)】
2023.09.27
百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】
2023.09.26
片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
2023.09.21
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】
2023.09.20
敬老の日のどの席に座らうか 吉田松籟【季語=敬老の日(秋)】
2023.09.16
ラグビーのゴールは青き空にあり 長谷川櫂【季語=ラグビー(冬)】
2023.09.15
昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀【季語=昼の虫(秋)】
2023.09.11
秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦【季語=秋鯖(秋)】
2023.09.09
蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史【季語=蟷螂(秋)】
2023.09.07
さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(秋)】
2023.09.02
露草を持つて銀行に入つてゆく 飯島晴子【季語=露草(秋)】
2023.08.28
いちじくはジャムにあなたは元カレに 塩見恵介【季語=いちじく(秋)】
2023.08.26
寝室にねむりの匂ひ稲の花 鈴木光影【季語=稲の花(秋)】
2023.08.12
よし切りや水車はゆるく廻りをり 高浜虚子【季語=葭切(夏)】
2023.08.11
中干しの稲に力を雲の峰 本宮哲郎【季語=雲の峰(夏)】
2023.08.01
白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子【季語=香水(夏)】
2023.07.31
水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】
2023.07.29
生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】
2023.07.28
めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】
2023.07.25
折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男【季語=噴水(夏)】
2023.07.18
細長き泉に着きぬ父と子と 飯島晴子【季語=泉(夏)】
2023.07.16
観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治【季語=南風(夏)】
2023.07.15
白夜の忠犬百骸挙げて石に近み 中村草田男【季語=白夜(夏)】
2023.07.11
ふところに四万六千日の風 深見けん二【季語=四万六千日(夏)】
2023.07.08
キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】
2023.06.19
黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】
2023.06.18
水中に風を起せる泉かな 小林貴子【季語=泉(夏)】
2023.06.17
紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】
2023.06.16
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】
2023.06.12
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
2023.06.06
夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子【季語=夏帯(夏)】
2023.06.05
巡査つと来てラムネ瓶さかしまに 高濱虚子【季語=ラムネ(夏)】
2023.06.01
夏蝶の口くくくくと蜜に震ふ 堀本裕樹【季語=夏蝶(夏)】
2023.05.30
卯月野にうすき枕を並べけり 飯島晴子【季語=卯月(夏)】
2023.05.28
筍にくらき畳の敷かれあり 飯島晴子【季語=筍(夏)】
2023.05.21
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
2023.05.16
しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】
2023.05.13
日光に底力つく桐の花 飯島晴子【季語=桐の花(夏)】
2023.05.07
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
2023.05.03
気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
2023.04.30
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