飯島晴子

  1. かくも濃き桜吹雪に覚えなし 飯島晴子【季語=桜吹雪(春)】

    かくも濃き桜吹雪に覚えなし)飯島晴子濃密な桜吹雪の中に、過去の数々の桜吹雪の記憶がうかびあがる。そのどれもが今自分が体験している桜吹雪よりもずっと疎、ずっと穏やかで、それらを全て足し合わせても今の桜…

  2. 大風の春葱畠真直来よ 飯島晴子【季語=春葱(春)】

    大風の春葱畠真直来よ)飯島晴子『寒晴』は、一気に平易な句風…

  3. 二人でかぶる風折烏帽子うぐひすとぶ 飯島晴子【季語=鶯(春)】

    二人でかぶる風折烏帽子うぐひすとぶ)飯島晴子『八頭』は、最…

  4. 蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】

    蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ)飯島晴子晴子の第三句集『春…

  5. 雛まつり杉の迅さのくらやみ川 飯島晴子【季語=雛祭(春)】

    雛まつり杉の迅さのくらやみ川)飯島晴子「杉の迅さ」をどうと…

  6. 鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】

  7. 紅梅の気色たゞよふ石の中 飯島晴子【季語=紅梅(春)】

  8. 辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】

  9. 白梅や粥の面てを裏切らむ 飯島晴子【季語=白梅(春)】

  10. 雪兎なんぼつくれば声通る 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】

  11. 髪で捲く鏡や冬の谷底に 飯島晴子【季語=冬(冬)】

  12. ひきつゞき身のそばにおく雪兎 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】

おすすめ記事

  1. 趣味と写真と、ときどき俳句と【#08】書きものとガムラン
  2. 季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】
  3. 印刷工枯野に風を増刷す 能城檀【季語=枯野(冬)】
  4. 択ぶなら銀河濃きころ羊村忌  倉橋羊村【季語=銀河(秋)】
  5. 多国籍香水六時六本木 佐川盟子【季語=香水(夏)】

Pickup記事

  1. 【秋の季語】菊/菊の花 白菊 黄菊、大菊、小菊、初菊、厚物咲、懸崖菊、菊畑
  2. 神保町に銀漢亭があったころ【第14回】辻村麻乃
  3. 遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
  4. 谺して山ほととぎすほしいまゝ 杉田久女【季語=ほととぎす(夏)】
  5. コンゲツノハイクを読む【2021年7月分】
PAGE TOP