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ハイクノミカタ
狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
2023.12.10
日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖【季語=日記買ふ(冬)】
2023.12.09
酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅【季語=年忘(冬)】
2023.12.08
霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子【季語=霜柱(冬)】
2023.12.07
白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
2023.12.06
忘年会みんなで逃がす青い鳥 塩見恵介【季語=忘年会(冬)】
2023.12.05
デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】
2023.12.04
気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
2023.12.03
しかと押し朱肉あかあか冬日和 中村ひろ子(かりん)【季語=冬日和(冬)】
2023.12.02
いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄
2023.12.01
死も佳さそう黒豆じっくり煮るも佳し 池田澄子【季語=黒豆(新年)】
2023.11.30
主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】
2023.11.29
若き日の映画も見たりして二日 大牧広【季語=二日(新年)】
2023.11.28
美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子【季語=時雨(冬)】
2023.11.27
蓮根や泪を横にこぼしあひ 飯島晴子【季語=蓮根(冬)】
2023.11.26
命より一日大事冬日和 正木ゆう子【季語=冬日和(冬)】
2023.11.25
雪の速さで降りてゆくエレベーター 正木ゆう子【季語=雪(冬)】
2023.11.23
仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】
2023.11.22
或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋
2023.11.21
弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦【季語=湯婆(冬)】
2023.11.20
みどり児のゐて冬瀧の見える家 飯島晴子【季語=冬瀧(冬)】
2023.11.19
冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
2023.11.18
鍋物に火のまはり来し時雨かな 鈴木真砂女【季語=時雨(冬)】
2023.11.17
水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり【季語=花八ツ手(冬)】
2023.11.16
綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】
2023.11.15
もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ 高梨章【季語=桐の花(夏)】
2023.11.14
にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ 小川楓子【季語=にんじん(冬)】
2023.11.13
冬麗の谷人形を打ち合はせ 飯島晴子【季語=冬麗(冬)】
2023.11.12
花八つ手鍵かけしより夜の家 友岡子郷【季語=花八つ手(冬)】
2023.11.11
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
2023.11.10
裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
2023.11.09
静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】
2023.11.08
待春やうどんに絡む卵の黄 杉山久子【季語=待春(春)】
2023.11.07
山椒の実噛み愛憎の身の細り 清水径子【季語=山椒の実(秋)】
2023.11.06
小鳥来る薄き机をひからせて 飯島晴子【季語=小鳥来る(秋)】
2023.11.05
蓑虫の蓑脱いでゐる日曜日 涼野海音【季語=蓑虫(秋)】
2023.11.04
向日葵をつよく彩る色は黒 京極杞陽【季語=向日葵(夏)】
2023.11.03
縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】
2023.11.02
しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】
2023.10.31
鹿の映れるまひるまのわが自転車旅行 飯島晴子【季語=鹿(秋)】
2023.10.29
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