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あひふれしさみだれ傘の重かりし 中村汀女【季語=五月雨(夏)】
2024.06.24
頭を垂れて汗の男ら堂に満つ 高山れおな【季語=汗(夏)】
2024.06.14
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
2024.06.13
留守の家の金魚に部屋の灯を残し 稲畑汀子【季語=金魚(夏)】
2024.06.09
子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】
2024.06.07
赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
2024.06.06
早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
2024.06.04
性あらき郡上の鮎を釣り上げて 飴山實【季語=鮎(夏)】
2024.06.02
万緑やご飯のあとのまたご飯 宮本佳世乃【季語=万緑(夏)】
2024.05.29
蛇を知らぬ天才とゐて風の中 鈴木六林男【季語=蛇(夏)】
2024.05.26
しろがねの盆の無限に夏館 小山玄紀【季語=夏館(夏)】
2024.05.25
夕餉まで少し間のあり額の花 片山由美子【季語=額の花(夏)】
2024.05.24
ラベンダー添へたる妻の置手紙 内堀いっぽ【季語=ラベンダー(夏)】
2024.05.23
夜の子の明日の水着を着てあるく 森賀まり【季語=水着(夏)】
2024.05.21
妻となる人五月の波に近づきぬ 田島健一【季語=五月(夏)】
2024.05.20
白馬の白き睫毛や霧深し 小澤青柚子【季語=霧(秋)】
2024.05.20
泉に手浸し言葉の湧くを待つ 大串章【季語=泉(夏)】
2024.05.18
パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】
2024.05.17
本の背は金の文字押し胡麻の花 田中裕明【季語=胡麻の花(夏)】
2024.05.14
熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月【季語=熟れ麦(夏)】
2024.05.10
捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々【季語=捩花(夏)】
2024.05.08
今年の蠅叩去年の蠅叩 山口昭男【季語=蠅叩(夏)】
2024.05.08
かんぱちも乗せて離島の連絡船 西池みどり【季語=かんぱち(夏)】
2024.05.05
たくさんのお尻の並ぶ汐干かな 杉原祐之【季語=汐干(春)】
2024.05.01
わが家の見えて日ねもす蝶の野良 佐藤念腹【季語=蝶(春)】
2024.05.01
土のこと水のこと聞き苗を買ふ 渡部有紀子【季語=苗を買ふ(春)】
2024.04.27
浜風のほどよき強さ白子干す 橋川かず子【季語=白子干す(春)】
2024.04.27
飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀【季語=蝶・蜂(春)】
2024.04.24
啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館【季語=浅蜊(春)】
2024.04.22
銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女
2024.04.21
象の足しづかに上る重たさよ 島津亮
2024.04.14
花散るや金輪際のそこひまで 池田瑠那【季語=花散る(春)】
2024.04.13
白魚の目に哀願の二つ三つ 田村葉【季語=白魚(春)】
2024.04.10
三角形の 黒の物体の 裏側の雨 富沢赤黄男
2024.04.07
麗しき春の七曜またはじまる 山口誓子【季語=春(春)】
2024.04.03
初花や竹の奥より朝日かげ 川端茅舎【季語=初花(春)】
2024.04.02
エリックのばかばかばかと桜降る 太田うさぎ【季語=桜(春)】
2024.04.01
春雷の一喝父の忌なりけり 太田壽子【季語=春雷(春)】
2024.03.30
百合のある方と狐のゐる方と 小山玄紀
2024.03.28
大風の春葱畠真直来よ 飯島晴子【季語=春葱(春)】
2024.03.24
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