冬の季語
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霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び加藤楸邨霜を踏んで来る音もない静まり返った夜であろう。地も中空も冷えに張りつめて、またどこも冷えが漂っている。こうした冷えのイメージは空間的な広さを思わせ、夜の…
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冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】
冬ざれや父の時計を巻き戻し)井越芳子 今期(2023年冬)…
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龍の玉深く蔵すといふことを 高浜虚子【季語=龍の玉(新年)】
龍の玉深く蔵すといふことを高浜虚子いわゆる名句である。…
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皹といふいたさうな言葉かな 富安風生【季語=皹(冬)】
皹といふいたさうな言葉かな)富安風生 オロナインH軟膏の効…
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初島へ大つごもりの水脈を引く 星野椿【季語=大つごもり(冬)】
初島へ大つごもりの水脈を引く)星野椿 今年も色々ありました…
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なぐさめてくるゝあたゝかなりし冬 稲畑汀子【季語=冬あたたか(冬)】
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集いて別れのヨオーッと一本締め 雪か 池田澄子【季語=雪(冬)】
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去年今年詩累々とありにけり 竹下陶子【季語=去年今年(冬)】
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寝化粧の鏡にポインセチア燃ゆ 小路智壽子【季語=ポインセチア(冬)】
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禁断の木の実もつるす聖樹かな モーレンカンプふゆこ【季語=聖樹(冬)】
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クリスマスイヴの始る厨房よ 千原草之【季語=クリスマス(冬)】
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つひに吾れも枯野のとほき樹となるか 野見山朱鳥【季語=枯野(冬)】