冬の季語
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夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎【季語=蒲団(冬)】
夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ桑原三郎(「現代俳句文庫 桑原三郎句集」)夢の中で夢を見ていることとは、夢の中で寝ている時にみた夢のことなのか、夢の中でこうありたいと望む願望のことなのか。そして、伸ばし…
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牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語=牡蠣(冬)】
牡蠣フライ女の腹にて爆発する)大畑等(大畑等句集『ねじ式』2009年2月)…
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愛かなしつめたき目玉舐めたれば 榮猿丸【季語=冷たし(冬)】
愛かなしつめたき目玉舐めたれば榮猿丸(『点滅』) フェチシ…
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個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人【季語=冬来る(冬)】
個室のやうな明るさの冬来る廣瀬直人この作者の作としては、大…
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泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
泣きながら白鳥打てば雪がふる)松下カロ(『白鳥句集』深夜叢書社 2016年…
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寒天煮るとろとろ細火鼠の眼 橋本多佳子【季語=寒天(冬)】
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ばばばかと書かれし壁の干菜かな 高濱虚子【季語=干菜(冬)】
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琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】
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あひみての後を逆さのかいつぶり 柿本多映【季語=鳰(冬)】
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雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】
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よき椅子にもたれて話す冬籠 池内たけし【季語=冬籠(冬)】
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大寒の一戸もかくれなき故郷 飯田龍太【季語=大寒(冬)】