ブログ | セクト・ポクリット

氷上と氷中同じ木のたましひ　板倉ケンタ【季語＝氷（冬）】

【#29】スマッシング・パンプキンズと1990年代

「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で　楠本憲吉【季語＝林檎（秋）】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第4回】2010年／2011年エリザベス女王杯

ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街　金子兜太

つぶやきの身に還りくる夜寒かな　須賀一惠【季語＝夜寒（秋）】

桔梗やさわや／＼と草の雨楠目橙黄子【季語＝桔梗（秋）】

【連載】漢字という親を棄てられない私たち／井上泰至【第2回】

秋の餅しろたへの肌ならべけり　室生犀星【季語＝秋の餅（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃3】

逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ　池田澄子【季語＝草紅葉（秋）】

ひよんの実や昨日と違ふ風を見て　高橋安芸【季語＝ひよんの実（秋）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年10月分】

しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実　後藤比奈夫【季語＝真弓の実（秋）】

一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜　公木正

ヨコハマへリバプールから渡り鳥　上野犀行【季語＝渡り鳥（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第53回】秋篠寺と稲畑汀子

鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人【季語＝花すゝき（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃2】

どれも椋鳥ごきげんよう文化祭　小川楓子【季語＝椋鳥（秋）】

【連載】歳時記のトリセツ（９）／干場達矢さん

秋冷やチーズに皮膚のやうなもの　小野あらた【季語＝秋冷（秋）】

懐石の芋の葉にのり衣被　平林春子【季語＝衣被（秋）】

【#28】愛媛県の岩松と小野商店

背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く　村山砂田男【季語＝ちちろ鳴く（秋）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#16

底紅や黙つてあがる母の家　千葉皓史【季語＝底紅（秋）】

【秋の季語】秋めく

遅れ着く小さな駅や天の川　髙田正子【季語＝天の川（秋）】

【新連載】漢字という親を棄てられない私たち／井上泰至【第1回】

秋めくやあゝした雲の出かゝれば池内たけし【季語＝秋めく（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃1】

古池や芭蕉飛こむ水の音　仙厓【季語＝芭蕉（秋）】

【秋の季語】芭蕉／芭蕉葉、芭蕉林

後の月瑞穂の国の夜なりけり　村上鬼城【季語＝後の月（秋）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第10回】写真と俳句のグループ展のこと

輝きてビラ秋空にまだ高し　西澤春雪【季語＝秋空（秋）】

木犀や同棲二年目の畳　髙柳克弘【季語＝木犀（秋）】

仲秋の金蠅にしてパッと散る　波多野爽波【季語＝仲秋（秋）】

秋淋し人の声音のサキソホン　杉本零【季語＝秋淋し（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第52回】新宿と福永耕二

コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂【季語＝コスモス（秋）】

秋海棠西瓜の色に咲にけり　松尾芭蕉【季語＝秋海棠（秋）】

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年10月分】

運動会静かな廊下歩きをり　岡田由季【季語＝運動会（秋）】

老僧の忘れかけたる茸の城小林衹郊【季語＝茸（秋）】

手に負へぬ萩の乱れとなりしかな　安住敦【季語＝萩（秋）】

【連載】新しい短歌をさがして【4】服部崇

つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて　岡井隆

颱風の去つて玄界灘の月　中村吉右衛門【季語＝颱風・月（秋）】

【#27】約48万字の本作りと体力

淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな山本梅史【季語＝鹿（秋）】

幾千代も散るは美し明日は三越　攝津幸彦

いちじくを食べた子供の匂ひとか　鴇田智哉【季語＝いちじく（秋）】

琴墜ちてくる秋天をくらりくらり　金原まさ子【季語＝秋天（秋）】

九十の恋かや白き曼珠沙華　文挾夫佐恵【季語＝曼珠沙華（秋）】

ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき　安井浩司【季語＝すすき（秋）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年9月分】

秋灯の街忘るまじ忘るらむ　髙柳克弘【季語＝秋灯（秋）】

蜩や久しぶりなる井の頭柏崎夢香【季語＝蜩（秋）】

海に出て綿菓子買えるところなし　大高翔

秋思かがやくストローを嚙みながら　小川楓子【季語＝秋思（秋）】

【連載】歳時記のトリセツ（８）／池田澄子さん

サフランもつて迅い太子についてゆく　飯島晴子【季語＝サフランの花（秋）】

もう逢わぬ距りは花野にも似て　澁谷道【季語＝花野（秋）】

【#26-4】愛媛県南予地方と宇和島の牛鬼（４）

ある年の子規忌の雨に虚子が立つ　岸本尚毅【季語＝子規忌（秋）】

寝そべつてゐる分高し秋の空　若杉朋哉【季語＝秋の空（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第51回】軽井沢と堀口星眠

【クラファン目標達成記念！】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【20】／片山辰巳

駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風　大牧広【季語＝秋の風（秋）】

雨月なり後部座席に人眠らせ　榮猿丸【季語＝雨月（秋）】

ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ　なかはられいこ

【連載】久留島元のオバケハイク【第2回】「桂男」

目のなかに芒原あり森賀まり　田中裕明【季語＝芒（秋）】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯

ときじくのいかづち鳴つて冷やかに　岸本尚毅【季語＝冷やか（秋）】

一燈を消し名月に対しけり　林翔【季語＝名月（秋）】

月代は月となり灯は窓となる竹下しづの女【季語＝月（秋）】

茄子もぐ手また夕闇に現れし　吉岡禅寺洞【季語＝茄子（秋）】

九月来る鏡の中の無音の樹　津川絵理子【季語＝九月（秋）】

帰るかな現金を白桃にして　原ゆき【季語＝白桃（秋）】

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年9月分】

葛の花むかしの恋は山河越え　鷹羽狩行【季語＝葛の花（秋）】

【連載】新しい短歌をさがして【3】服部崇

季すぎし西瓜を音もなく食へり　能村登四郎【季語＝西瓜（秋）】

【オンライン勉強会のご案内】「東北の先人の俳句を読もう」

向いてゐる方へは飛べぬばつたかな　抜井諒一【季語＝飛蝗（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第50回】黒部峡谷と福田蓼汀

汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし　目迫秩父【季語＝野分（秋）】

【特別寄稿】沖縄県那覇市久米「KIMIKO BAR ふう」／酢橘とおる

呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉　長谷川かな女【季語＝芙蓉（秋）】

みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝　森澄雄【季語＝鯊・秋昼寝（秋）】

膝枕ちと汗ばみし残暑かな　桂米朝【季語＝残暑（秋）】

【連載】歳時記のトリセツ（７）／大石雄鬼さん

【クラファン目標達成記念！】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【19】／鈴木淳子（「銀漢」同人）

天高し深海の底は永久に闇　中野三允【季語＝天高し（秋）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年8月分】

あかくあかくカンナが微熱誘ひけり　高柳重信【季語＝カンナ（秋）】

八月は常なる月ぞ耐へしのべ　八田木枯【季語＝八月（秋）】

氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ【季語＝氷（冬）】

【#29】スマッシング・パンプキンズと1990年代

「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で 楠本憲吉￼【季語＝林檎（秋）】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第4回】2010年／2011年エリザベス女王杯

ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太

つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語＝夜寒（秋）】

桔梗やさわや／＼と草の雨 楠目橙黄子￼【季語＝桔梗（秋）】

【連載】漢字という親を棄てられない私たち／井上泰至【第2回】

秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語＝秋の餅（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃3】

逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ￼ 池田澄子【季語＝草紅葉（秋）】

ひよんの実や昨日と違ふ風を見て 高橋安芸【季語＝ひよんの実（秋）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年10月分】

しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実￼ 後藤比奈夫￼【季語＝真弓の実（秋）】

一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜 公木正

ヨコハマへリバプールから渡り鳥￼ 上野犀行￼【季語＝渡り鳥（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第53回】 秋篠寺と稲畑汀子￼

鳥屋の窓四方に展けし花すゝき￼ 丹治蕪人￼【季語＝花すゝき（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃2】

どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語＝椋鳥（秋）】

【連載】歳時記のトリセツ（９）／干場達矢さん

秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語＝秋冷（秋）】

懐石の芋の葉にのり衣被 平林春子【季語＝衣被（秋）】

【#28】愛媛県の岩松と小野商店￼

背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く 村山砂田男￼【季語＝ちちろ鳴く（秋）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#16

底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語＝底紅（秋）】

【秋の季語】秋めく

遅れ着く小さな駅や天の川 髙田正子【季語＝天の川（秋）】

【新連載】漢字という親を棄てられない私たち／井上泰至【第1回】

秋めくやあゝした雲の出かゝれば￼ 池内たけし￼【季語＝秋めく（秋）】

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【＃1】

古池や芭蕉飛こむ水の音￼ 仙厓【季語＝芭蕉（秋）】

【秋の季語】芭蕉／芭蕉葉、芭蕉林

後の月瑞穂の国の夜なりけり￼ 村上鬼城￼【季語＝後の月（秋）】

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第10回】写真と俳句のグループ展のこと

輝きてビラ秋空にまだ高し 西澤春雪【季語＝秋空（秋）】

木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘【季語＝木犀（秋）】

仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波【季語＝仲秋（秋）】

秋淋し人の声音のサキソホン 杉本零￼【季語＝秋淋し（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第52回】 新宿と福永耕二￼

コスモスのゆれかはしゐて相うたず￼ 鈴鹿野風呂￼【季語＝コスモス（秋）】

秋海棠西瓜の色に咲にけり￼ 松尾芭蕉【季語＝秋海棠（秋）】￼

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年10月分】

運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語＝運動会（秋）】

老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語＝茸（秋）】

手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語＝萩（秋）】

【連載】新しい短歌をさがして【4】服部崇

つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井隆

颱風の去つて玄界灘の月 中村吉右衛門【季語＝颱風・月（秋）】

【#27】約48万字の本作りと体力￼

淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな 山本梅史【季語＝鹿（秋）】

幾千代も散るは美し明日は三越￼ 攝津幸彦￼

いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語＝いちじく（秋）】

琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語＝秋天（秋）】

九十の恋かや白き曼珠沙華 文挾夫佐恵【季語＝曼珠沙華（秋）】

ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語＝すすき（秋）】

【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2022年9月分】

秋灯の街忘るまじ忘るらむ 髙柳克弘【季語＝秋灯（秋）】

蜩や久しぶりなる井の頭￼ 柏崎夢香￼【季語＝蜩（秋）】

海に出て綿菓子買えるところなし 大高翔

秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語＝秋思（秋）】

【連載】歳時記のトリセツ（８）／池田澄子さん

サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語＝サフランの花（秋）】

もう逢わぬ距りは花野にも似て 澁谷道￼【季語＝花野（秋）】

【#26-4】愛媛県南予地方と宇和島の牛鬼（４）

ある年の子規忌の雨に虚子が立つ 岸本尚毅【季語＝子規忌（秋）】

寝そべつてゐる分高し秋の空 若杉朋哉【季語＝秋の空（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第51回】 軽井沢と堀口星眠￼

【クラファン目標達成記念！】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【20】／片山辰巳

駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風￼ 大牧広￼【季語＝秋の風（秋）】

雨月なり後部座席に人眠らせ￼ 榮猿丸￼【季語＝雨月（秋）】

ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ

【連載】久留島元のオバケハイク【第2回】「桂男」

目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明【季語＝芒（秋）】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯￼

ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚毅【季語＝冷やか（秋）】

一燈を消し名月に対しけり 林翔￼【季語＝名月（秋）】

月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女￼【季語＝月（秋）】

茄子もぐ手また夕闇に現れし￼ 吉岡禅寺洞￼【季語＝茄子（秋）】

氷上と氷中同じ木のたましひ　板倉ケンタ【季語＝氷（冬）】

「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で　楠本憲吉【季語＝林檎（秋）】

ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街　金子兜太

つぶやきの身に還りくる夜寒かな　須賀一惠【季語＝夜寒（秋）】

桔梗やさわや／＼と草の雨楠目橙黄子【季語＝桔梗（秋）】

秋の餅しろたへの肌ならべけり　室生犀星【季語＝秋の餅（秋）】

逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ　池田澄子【季語＝草紅葉（秋）】

ひよんの実や昨日と違ふ風を見て　高橋安芸【季語＝ひよんの実（秋）】

しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実　後藤比奈夫【季語＝真弓の実（秋）】

一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜　公木正

ヨコハマへリバプールから渡り鳥　上野犀行【季語＝渡り鳥（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第53回】秋篠寺と稲畑汀子

鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人【季語＝花すゝき（秋）】

どれも椋鳥ごきげんよう文化祭　小川楓子【季語＝椋鳥（秋）】

秋冷やチーズに皮膚のやうなもの　小野あらた【季語＝秋冷（秋）】

懐石の芋の葉にのり衣被　平林春子【季語＝衣被（秋）】

【#28】愛媛県の岩松と小野商店

背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く　村山砂田男【季語＝ちちろ鳴く（秋）】

底紅や黙つてあがる母の家　千葉皓史【季語＝底紅（秋）】

遅れ着く小さな駅や天の川　髙田正子【季語＝天の川（秋）】

秋めくやあゝした雲の出かゝれば池内たけし【季語＝秋めく（秋）】

古池や芭蕉飛こむ水の音　仙厓【季語＝芭蕉（秋）】

後の月瑞穂の国の夜なりけり　村上鬼城【季語＝後の月（秋）】

輝きてビラ秋空にまだ高し　西澤春雪【季語＝秋空（秋）】

木犀や同棲二年目の畳　髙柳克弘【季語＝木犀（秋）】

仲秋の金蠅にしてパッと散る　波多野爽波【季語＝仲秋（秋）】

秋淋し人の声音のサキソホン　杉本零【季語＝秋淋し（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第52回】新宿と福永耕二

コスモスのゆれかはしゐて相うたず鈴鹿野風呂【季語＝コスモス（秋）】

秋海棠西瓜の色に咲にけり　松尾芭蕉【季語＝秋海棠（秋）】

運動会静かな廊下歩きをり　岡田由季【季語＝運動会（秋）】

老僧の忘れかけたる茸の城小林衹郊【季語＝茸（秋）】

手に負へぬ萩の乱れとなりしかな　安住敦【季語＝萩（秋）】

つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて　岡井隆

颱風の去つて玄界灘の月　中村吉右衛門【季語＝颱風・月（秋）】

【#27】約48万字の本作りと体力

淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな山本梅史【季語＝鹿（秋）】

幾千代も散るは美し明日は三越　攝津幸彦

いちじくを食べた子供の匂ひとか　鴇田智哉【季語＝いちじく（秋）】

琴墜ちてくる秋天をくらりくらり　金原まさ子【季語＝秋天（秋）】

九十の恋かや白き曼珠沙華　文挾夫佐恵【季語＝曼珠沙華（秋）】

ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき　安井浩司【季語＝すすき（秋）】

秋灯の街忘るまじ忘るらむ　髙柳克弘【季語＝秋灯（秋）】

蜩や久しぶりなる井の頭柏崎夢香【季語＝蜩（秋）】

海に出て綿菓子買えるところなし　大高翔

秋思かがやくストローを嚙みながら　小川楓子【季語＝秋思（秋）】

サフランもつて迅い太子についてゆく　飯島晴子【季語＝サフランの花（秋）】

もう逢わぬ距りは花野にも似て　澁谷道【季語＝花野（秋）】

ある年の子規忌の雨に虚子が立つ　岸本尚毅【季語＝子規忌（秋）】

寝そべつてゐる分高し秋の空　若杉朋哉【季語＝秋の空（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第51回】軽井沢と堀口星眠

駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風　大牧広【季語＝秋の風（秋）】

雨月なり後部座席に人眠らせ　榮猿丸【季語＝雨月（秋）】

ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ　なかはられいこ

目のなかに芒原あり森賀まり　田中裕明【季語＝芒（秋）】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯

ときじくのいかづち鳴つて冷やかに　岸本尚毅【季語＝冷やか（秋）】

一燈を消し名月に対しけり　林翔【季語＝名月（秋）】

月代は月となり灯は窓となる竹下しづの女【季語＝月（秋）】

茄子もぐ手また夕闇に現れし　吉岡禅寺洞【季語＝茄子（秋）】

九月来る鏡の中の無音の樹　津川絵理子【季語＝九月（秋）】

帰るかな現金を白桃にして　原ゆき【季語＝白桃（秋）】

葛の花むかしの恋は山河越え　鷹羽狩行【季語＝葛の花（秋）】

季すぎし西瓜を音もなく食へり　能村登四郎【季語＝西瓜（秋）】

向いてゐる方へは飛べぬばつたかな　抜井諒一【季語＝飛蝗（秋）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第50回】黒部峡谷と福田蓼汀

汽車逃げてゆくごとし野分追ふごとし　目迫秩父【季語＝野分（秋）】

【特別寄稿】沖縄県那覇市久米「KIMIKO BAR ふう」／酢橘とおる

呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉　長谷川かな女【季語＝芙蓉（秋）】

みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝　森澄雄【季語＝鯊・秋昼寝（秋）】

膝枕ちと汗ばみし残暑かな　桂米朝【季語＝残暑（秋）】

天高し深海の底は永久に闇　中野三允【季語＝天高し（秋）】

あかくあかくカンナが微熱誘ひけり　高柳重信【季語＝カンナ（秋）】

八月は常なる月ぞ耐へしのべ　八田木枯【季語＝八月（秋）】