ブログ | セクト・ポクリット

【書評】仙田洋子第4句集『はばたき』（角川書店、2019年）

生きものの影入るるたび泉哭く　飯島晴子【季語＝泉（夏）】

敷物のやうな犬ゐる海の家　岡田由季【季語＝海の家（夏）】

ソーダ水方程式を濡らしけり　小川軽舟【季語＝ソーダ水（夏）】

海の日の海より月の上りけり　片山由美子【季語＝海の日（夏）】

茅舎忌の猛暑ひきずり草田男忌　竹中宏【季語＝草田男忌（夏）】

ゑんまさまきつといい子になりまする　西野文代【季語＝閻魔詣（夏）】

ひきだしに海を映さぬサングラス　神野紗希【季語＝サングラス（夏）】

昼顔の見えるひるすぎぽるとがる　加藤郁乎【季語＝昼顔（夏）】

【句集を読む】標準と平凡のありか──小川軽舟第5句集『朝晩』（ふらんす堂、2019年）

草も木も人も吹かれてゐて涼し　日下野由季【季語＝涼し（夏）】

肩につく影こそばゆし浜日傘　仙田洋子【季語＝浜日傘（夏）】

シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は　櫂未知子【季語＝シャワー（夏）】

こまごまと大河のごとく蟻の列　深見けん二【季語＝蟻（夏）】

【本の紹介】仏の道は句に通ず──山折哲雄『勿体なや祖師は紙衣の九十年』（中央公論新社、2017年）

川を見るバナナの皮は手より落ち　高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

浄土からアンコールワットへ大西日　佐藤文子【季語＝西日（夏）】

流しさうめん池田澄子を逃れくる　水内慶太【季語＝冷素麺（夏）】

ごーやーちゃんぷるーときどき人が泣く　池田澄子【季語＝ゴーヤー（夏）】

かき氷日本を捨てる話して　橋本直【季語＝かき氷（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く　稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

【書評】渡辺花穂第一句集『夏衣』（北辰社、2020年）

夏落葉降るや起ちても座りても　宇多喜代子【季語＝夏落葉（夏）】

Tシャツに曰くバナナの共和国　太田うさぎ【季語＝バナナ（夏）】

初鰹黒潮を来し尾の緊まり　今瀬一博【季語＝初鰹（夏）】

神は死んだプールの底の白い線　高柳克弘【季語＝プール（夏）】

人悼む時のみぞおち青嵐　藤井あかり【季語＝青嵐（夏）】

眼のなれて闇ほどけゆく白牡丹　桑田和子【季語＝白牡丹（夏）】

あぢさゐはすべて残像ではないか　山口優夢【季語＝紫陽花（夏）】

五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾　村上鞆彦【季語＝五月雨（夏）】

夏草を分けまつさをな妣の国　恩田侑布子【季語＝夏草（夏）】

夏しんと遠くめぐらす朝の森　大牧広【季語＝夏の朝（夏）】

瀧壺を離れし水に歩を合はす　藤木倶子【季語＝滝（夏）】

【書評】伊藤伊那男　第三句集『然々と』（北辰社、2018年）

黴くさし男やもめとなりてより　伊藤伊那男【季語＝黴（夏）】

抱く吾子も梅雨の重みといふべしや　飯田龍太【季語＝梅雨（夏）】

【俳書探訪】片山由美子『鷹羽狩行の百句』（ふらんす堂、2018年）

松本実穂第一歌集『黒い光』（角川書店、2020年）

【書評】仙田洋子 第4句集『はばたき』（角川書店、2019年）

生きものの影入るるたび泉哭く 飯島晴子【季語＝泉（夏）】

敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季【季語＝海の家（夏）】

ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟【季語＝ソーダ水（夏）】

海の日の海より月の上りけり 片山由美子【季語＝海の日（夏）】

茅舎忌の猛暑ひきずり草田男忌 竹中宏【季語＝草田男忌（夏）】

ゑんまさまきつといい子になりまする 西野文代【季語＝閻魔詣（夏）】

ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希【季語＝サングラス（夏）】

昼顔の見えるひるすぎぽるとがる 加藤郁乎【季語＝昼顔（夏）】

【句集を読む】標準と平凡のありか──小川軽舟 第5句集『朝晩』（ふらんす堂、2019年）

草も木も人も吹かれてゐて涼し 日下野由季【季語＝涼し（夏）】

肩につく影こそばゆし浜日傘 仙田洋子【季語＝浜日傘（夏）】

シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は 櫂未知子【季語＝シャワー（夏）】

こまごまと大河のごとく蟻の列 深見けん二【季語＝蟻（夏）】

【本の紹介】仏の道は句に通ず──山折哲雄『勿体なや祖師は紙衣の九十年』（中央公論新社、2017年）

川を見るバナナの皮は手より落ち 高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

浄土からアンコールワットへ大西日 佐藤文子【季語＝西日（夏）】

流しさうめん池田澄子を逃れくる 水内慶太【季語＝冷素麺（夏）】

ごーやーちゃんぷるーときどき人が泣く 池田澄子【季語＝ゴーヤー（夏）】

かき氷日本を捨てる話して 橋本直【季語＝かき氷（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く 稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

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夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語＝夏落葉（夏）】

Tシャツに曰くバナナの共和国 太田うさぎ【季語＝バナナ（夏）】

初鰹黒潮を来し尾の緊まり 今瀬一博【季語＝初鰹（夏）】

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人悼む時のみぞおち青嵐 藤井あかり【季語＝青嵐（夏）】

眼のなれて闇ほどけゆく白牡丹 桑田和子【季語＝白牡丹（夏）】

あぢさゐはすべて残像ではないか 山口優夢【季語＝紫陽花（夏）】

五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾 村上鞆彦【季語＝五月雨（夏）】

夏草を分けまつさをな妣の国 恩田侑布子【季語＝夏草（夏）】

夏しんと遠くめぐらす朝の森 大牧広【季語＝夏の朝（夏）】

瀧壺を離れし水に歩を合はす 藤木倶子【季語＝滝（夏）】

【書評】伊藤伊那男 第三句集『然々と』（北辰社、2018年）

黴くさし男やもめとなりてより 伊藤伊那男【季語＝黴（夏）】

抱く吾子も梅雨の重みといふべしや 飯田龍太【季語＝梅雨（夏）】

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松本実穂 第一歌集『黒い光』（角川書店、2020年）

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ゑんまさまきつといい子になりまする　西野文代【季語＝閻魔詣（夏）】

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草も木も人も吹かれてゐて涼し　日下野由季【季語＝涼し（夏）】

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シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は　櫂未知子【季語＝シャワー（夏）】

こまごまと大河のごとく蟻の列　深見けん二【季語＝蟻（夏）】

川を見るバナナの皮は手より落ち　高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

浄土からアンコールワットへ大西日　佐藤文子【季語＝西日（夏）】

流しさうめん池田澄子を逃れくる　水内慶太【季語＝冷素麺（夏）】

ごーやーちゃんぷるーときどき人が泣く　池田澄子【季語＝ゴーヤー（夏）】

かき氷日本を捨てる話して　橋本直【季語＝かき氷（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く　稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

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夏落葉降るや起ちても座りても　宇多喜代子【季語＝夏落葉（夏）】

Tシャツに曰くバナナの共和国　太田うさぎ【季語＝バナナ（夏）】

初鰹黒潮を来し尾の緊まり　今瀬一博【季語＝初鰹（夏）】

神は死んだプールの底の白い線　高柳克弘【季語＝プール（夏）】

人悼む時のみぞおち青嵐　藤井あかり【季語＝青嵐（夏）】

眼のなれて闇ほどけゆく白牡丹　桑田和子【季語＝白牡丹（夏）】

あぢさゐはすべて残像ではないか　山口優夢【季語＝紫陽花（夏）】

五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾　村上鞆彦【季語＝五月雨（夏）】

夏草を分けまつさをな妣の国　恩田侑布子【季語＝夏草（夏）】

夏しんと遠くめぐらす朝の森　大牧広【季語＝夏の朝（夏）】

瀧壺を離れし水に歩を合はす　藤木倶子【季語＝滝（夏）】

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黴くさし男やもめとなりてより　伊藤伊那男【季語＝黴（夏）】

抱く吾子も梅雨の重みといふべしや　飯田龍太【季語＝梅雨（夏）】

松本実穂第一歌集『黒い光』（角川書店、2020年）