「ホトトギス」 | セクト・ポクリット

愉快な彼巡査となつて帰省せり　千原草之【季語＝帰省（夏）】

炎天を山梨にいま来てをりて　千原草之【季語＝炎天（夏）】

美しき緑走れり夏料理　星野立子【季語＝夏料理（夏）】

ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ　京極杞陽【季語＝ビール（夏）】

水を飲む風鈴ふたつみつつ鳴る　今井肖子【季語＝風鈴（夏）】

フラミンゴ同士暑がつてはをらず　後藤比奈夫【季語＝暑し（夏）】

夕焼や答へぬベルを押して立つ　久保ゐの吉【季語＝夕焼（夏）】

夾竹桃くらくなるまで語りけり　赤星水竹居【季語＝夾竹桃（夏）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第20回】遠賀川と野見山朱鳥

父の日の父に甘えに来たらしき　後藤比奈夫【季語＝父の日（夏）】

麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜　飯田蛇笏【季語＝夏めく（夏）】

あとからの蝶美しや花葵　岩木躑躅【季語＝花葵（夏）】

はなびらの垂れて静かや花菖蒲　高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

麦打の埃の中の花葵　本田あふひ【季語＝花葵（夏）】

麦秋や光なき海平らけく　上村占魚【季語＝麦秋（夏）】

酒よろしさやゑんどうの味も好し上村占魚【季語＝豌豆（夏）】

除草機を押して出会うてまた別れ　越野孤舟【季語＝除草機（夏）】

大いなる春を惜しみつ家に在り　星野立子【季語＝春惜しむ（春）】

燈台に銘あり読みて春惜しむ伊藤柏翠【季語＝春惜しむ（春）】

秋櫻子の足あと【第4回】谷岡健彦

シゴハイ【第4回】中井汰浪（「浪乃音酒造」蔵元）

世にまじり立たなんとして朝寝かな　松本たかし【季語＝朝寝（春）】

筍の光放つてむかれけり　渡辺水巴【季語＝筍（夏）】

ネックレスかすかに金や花を仰ぐ　今井千鶴子【季語＝花（春）】

芽柳の傘擦る音の一寸の間　藤松遊子【季語＝芽柳（春）】

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ　波多野爽波【季語＝鳥の巣（春）】

日の遊び風の遊べる花の中　後藤比奈夫【季語＝花（春）】

秋櫻子の足あと【第3回】谷岡健彦

見るうちに開き加はり初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

海松かゝるつなみのあとの木立かな　　正岡子規【季語＝海松（春）】

人はみななにかにはげみ初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

三月の又うつくしきカレンダー　下田実花【季語＝三月（春）】

雛納めせし日人形持ち歩く　千原草之【季語＝雛納（春）】

雛飾りつゝふと命惜しきかな　星野立子【季語＝雛飾る（春）】

春雷や刻来り去り遠ざかり　星野立子【季語＝春雷（春）】

九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ　森田愛子【季語＝雛（春）】

幻影の春泥に投げ出されし靴　星野立子【季語＝春泥（春）】

梅の径用ありげなる人も行く　今井つる女【季語＝梅　（春）】

来よ来よと梅の月ヶ瀬より電話　田畑美穂女【季語＝梅　（春）】

神保町に銀漢亭があったころ【第118回】前北かおる

梅ほつほつ人ごゑ遠きところより　深川正一郎【季語＝梅　（春）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ　松本たかし【季語＝水仙（冬）】

酒庫口のはき替え草履寒造　西山泊雲【季語＝寒造　（冬）】

しばれるとぼつそりニッカウィスキー　依田明倫【季語＝しばれる（冬）】

ラグビーのジヤケツの色の敵味方　福井圭児【季語＝ラグビー（冬）】

土器に浸みゆく神酒や初詣　高浜年尾【季語＝初詣（新年）】

去年今年貫く棒の如きもの　高浜虚子【季語＝去年今年（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第105回】藤森荘吉

この出遭ひこそクリスマスプレゼント　稲畑汀子【季語＝クリスマス（冬）】

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ　高浜虚子【季語＝羽子板市（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第97回】岸田祐子

ストーブに判をもらひに来て待てる　粟津松彩子【季語＝ストーブ（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり　中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

コーヒーに誘ふ人あり銀杏散る　岩垣子鹿【季語＝銀杏散る（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第82回】歌代美遥

浅草をはづれはづれず酉の市　松岡ひでたか【季語＝酉の市（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第74回】木暮陶句郎

いつまでも狐の檻に襟を立て　小泉洋一【季語＝狐（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第66回】阪西敦子

火達磨となれる秋刀魚を裏返す　柴原保佳【季語＝秋刀魚（秋）】

行秋や音たてて雨見えて雨　成瀬正俊【季語＝行秋（秋）】

クッキーと林檎が好きでデザイナー　千原草之【季語＝林檎（秋）】

やゝ寒し閏遅れの今日の月　松藤夏山【季語＝今日の月（秋）】

ラガーらの目に一瞬の空戻る　阪西敦子【季語＝ラガー（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第28回】今井肖子

神保町に銀漢亭があったころ【第10回】相沢文子

こまごまと大河のごとく蟻の列　深見けん二【季語＝蟻（夏）】

川を見るバナナの皮は手より落ち　高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く　稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

愉快な彼巡査となつて帰省せり 千原草之【季語＝帰省（夏）】

炎天を山梨にいま来てをりて 千原草之【季語＝炎天（夏）】

美しき緑走れり夏料理 星野立子【季語＝夏料理（夏）】

ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ 京極杞陽【季語＝ビール（夏）】

水を飲む風鈴ふたつみつつ鳴る 今井肖子【季語＝風鈴（夏）】

フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語＝暑し（夏）】

夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語＝夕焼（夏）】

夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居【季語＝夾竹桃（夏）】

俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第20回】遠賀川と野見山朱鳥

父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫【季語＝父の日（夏）】

麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜 飯田蛇笏【季語＝夏めく（夏）】

あとからの蝶美しや花葵 岩木躑躅【季語＝花葵（夏）】

はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

麦打の埃の中の花葵 本田あふひ【季語＝花葵（夏）】

麦秋や光なき海平らけく 上村占魚【季語＝麦秋（夏）】

酒よろしさやゑんどうの味も好し 上村占魚【季語＝豌豆（夏）】

除草機を押して出会うてまた別れ 越野孤舟【季語＝除草機（夏）】

大いなる春を惜しみつ家に在り 星野立子【季語＝春惜しむ（春）】

燈台に銘あり読みて春惜しむ 伊藤柏翠【季語＝春惜しむ（春）】

秋櫻子の足あと【第4回】谷岡健彦

シゴハイ【第4回】中井汰浪（「浪乃音酒造」蔵元）

世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし【季語＝朝寝（春）】

筍の光放つてむかれけり 渡辺水巴【季語＝筍（夏）】

ネックレスかすかに金や花を仰ぐ 今井千鶴子【季語＝花（春）】

芽柳の傘擦る音の一寸の間 藤松遊子【季語＝芽柳（春）】

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語＝鳥の巣（春）】

日の遊び風の遊べる花の中 後藤比奈夫【季語＝花（春）】

秋櫻子の足あと【第3回】谷岡健彦

見るうちに開き加はり初桜 深見けん二【季語＝初桜（春）】

海松かゝるつなみのあとの木立かな 正岡子規【季語＝海松（春）】

人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二【季語＝初桜（春）】

三月の又うつくしきカレンダー 下田実花【季語＝三月（春）】

雛納めせし日人形持ち歩く 千原草之【季語＝雛納（春）】

雛飾りつゝふと命惜しきかな 星野立子【季語＝雛飾る（春）】

春雷や刻来り去り遠ざかり 星野立子【季語＝春雷（春）】

九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ 森田愛子【季語＝雛（春）】

幻影の春泥に投げ出されし靴 星野立子【季語＝春泥（春）】

梅の径用ありげなる人も行く 今井つる女【季語＝梅 （春）】

来よ来よと梅の月ヶ瀬より電話 田畑美穂女【季語＝梅 （春）】

神保町に銀漢亭があったころ【第118回】前北かおる

梅ほつほつ人ごゑ遠きところより 深川正一郎【季語＝梅 （春）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし【季語＝水仙（冬）】

酒庫口のはき替え草履寒造 西山泊雲【季語＝寒造 （冬）】

しばれるとぼつそりニッカウィスキー 依田明倫【季語＝しばれる（冬）】

ラグビーのジヤケツの色の敵味方 福井圭児【季語＝ラグビー（冬）】

土器に浸みゆく神酒や初詣 高浜年尾【季語＝初詣（新年）】

去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子【季語＝去年今年（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第105回】藤森荘吉

この出遭ひこそクリスマスプレゼント 稲畑汀子【季語＝クリスマス（冬）】

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ 高浜虚子【季語＝羽子板市（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第97回】岸田祐子

ストーブに判をもらひに来て待てる 粟津松彩子【季語＝ストーブ（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

コーヒーに誘ふ人あり銀杏散る 岩垣子鹿【季語＝銀杏散る（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第82回】歌代美遥

浅草をはづれはづれず酉の市 松岡ひでたか【季語＝酉の市（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第74回】木暮陶句郎

いつまでも狐の檻に襟を立て 小泉洋一【季語＝狐（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第66回】阪西敦子

火達磨となれる秋刀魚を裏返す 柴原保佳【季語＝秋刀魚（秋）】

行秋や音たてて雨見えて雨 成瀬正俊【季語＝行秋（秋）】

クッキーと林檎が好きでデザイナー 千原草之【季語＝林檎（秋）】

やゝ寒し閏遅れの今日の月 松藤夏山【季語＝今日の月 （秋）】

ラガーらの目に一瞬の空戻る 阪西敦子【季語＝ラガー（冬）】

神保町に銀漢亭があったころ【第28回】今井肖子

神保町に銀漢亭があったころ【第10回】相沢文子

こまごまと大河のごとく蟻の列 深見けん二【季語＝蟻（夏）】

川を見るバナナの皮は手より落ち 高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く 稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

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愉快な彼巡査となつて帰省せり　千原草之【季語＝帰省（夏）】

炎天を山梨にいま来てをりて　千原草之【季語＝炎天（夏）】

美しき緑走れり夏料理　星野立子【季語＝夏料理（夏）】

ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ　京極杞陽【季語＝ビール（夏）】

水を飲む風鈴ふたつみつつ鳴る　今井肖子【季語＝風鈴（夏）】

フラミンゴ同士暑がつてはをらず　後藤比奈夫【季語＝暑し（夏）】

夕焼や答へぬベルを押して立つ　久保ゐの吉【季語＝夕焼（夏）】

夾竹桃くらくなるまで語りけり　赤星水竹居【季語＝夾竹桃（夏）】

父の日の父に甘えに来たらしき　後藤比奈夫【季語＝父の日（夏）】

麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜　飯田蛇笏【季語＝夏めく（夏）】

あとからの蝶美しや花葵　岩木躑躅【季語＝花葵（夏）】

はなびらの垂れて静かや花菖蒲　高浜虚子【季語＝花菖蒲（夏）】

麦打の埃の中の花葵　本田あふひ【季語＝花葵（夏）】

麦秋や光なき海平らけく　上村占魚【季語＝麦秋（夏）】

酒よろしさやゑんどうの味も好し上村占魚【季語＝豌豆（夏）】

除草機を押して出会うてまた別れ　越野孤舟【季語＝除草機（夏）】

大いなる春を惜しみつ家に在り　星野立子【季語＝春惜しむ（春）】

燈台に銘あり読みて春惜しむ伊藤柏翠【季語＝春惜しむ（春）】

世にまじり立たなんとして朝寝かな　松本たかし【季語＝朝寝（春）】

筍の光放つてむかれけり　渡辺水巴【季語＝筍（夏）】

ネックレスかすかに金や花を仰ぐ　今井千鶴子【季語＝花（春）】

芽柳の傘擦る音の一寸の間　藤松遊子【季語＝芽柳（春）】

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ　波多野爽波【季語＝鳥の巣（春）】

日の遊び風の遊べる花の中　後藤比奈夫【季語＝花（春）】

見るうちに開き加はり初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

海松かゝるつなみのあとの木立かな　　正岡子規【季語＝海松（春）】

人はみななにかにはげみ初桜　深見けん二【季語＝初桜（春）】

三月の又うつくしきカレンダー　下田実花【季語＝三月（春）】

雛納めせし日人形持ち歩く　千原草之【季語＝雛納（春）】

雛飾りつゝふと命惜しきかな　星野立子【季語＝雛飾る（春）】

春雷や刻来り去り遠ざかり　星野立子【季語＝春雷（春）】

九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ　森田愛子【季語＝雛（春）】

幻影の春泥に投げ出されし靴　星野立子【季語＝春泥（春）】

梅の径用ありげなる人も行く　今井つる女【季語＝梅　（春）】

来よ来よと梅の月ヶ瀬より電話　田畑美穂女【季語＝梅　（春）】

梅ほつほつ人ごゑ遠きところより　深川正一郎【季語＝梅　（春）】

水仙や古鏡の如く花をかかぐ　松本たかし【季語＝水仙（冬）】

酒庫口のはき替え草履寒造　西山泊雲【季語＝寒造　（冬）】

しばれるとぼつそりニッカウィスキー　依田明倫【季語＝しばれる（冬）】

ラグビーのジヤケツの色の敵味方　福井圭児【季語＝ラグビー（冬）】

土器に浸みゆく神酒や初詣　高浜年尾【季語＝初詣（新年）】

去年今年貫く棒の如きもの　高浜虚子【季語＝去年今年（冬）】

この出遭ひこそクリスマスプレゼント　稲畑汀子【季語＝クリスマス（冬）】

うつくしき羽子板市や買はで過ぐ　高浜虚子【季語＝羽子板市（冬）】

ストーブに判をもらひに来て待てる　粟津松彩子【季語＝ストーブ（冬）】

あたたかき十一月もすみにけり　中村草田男【季語＝冬の空（冬）】

コーヒーに誘ふ人あり銀杏散る　岩垣子鹿【季語＝銀杏散る（冬）】

浅草をはづれはづれず酉の市　松岡ひでたか【季語＝酉の市（冬）】

いつまでも狐の檻に襟を立て　小泉洋一【季語＝狐（冬）】

火達磨となれる秋刀魚を裏返す　柴原保佳【季語＝秋刀魚（秋）】

行秋や音たてて雨見えて雨　成瀬正俊【季語＝行秋（秋）】

クッキーと林檎が好きでデザイナー　千原草之【季語＝林檎（秋）】

やゝ寒し閏遅れの今日の月　松藤夏山【季語＝今日の月（秋）】

ラガーらの目に一瞬の空戻る　阪西敦子【季語＝ラガー（冬）】

こまごまと大河のごとく蟻の列　深見けん二【季語＝蟻（夏）】

川を見るバナナの皮は手より落ち　高濱虚子【季語＝バナナ（夏）】

どちらかと言へば麦茶の有難く　稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】