タグ:伊藤伊那男
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神保町に銀漢亭があったころ【第111回】宮澤正明
注文の多い立ち飲み屋店 宮澤正明(写真家) 普段、僕は「おとうさん」と呼んでいる伊那男さんこと義父伊藤正徳は、実に不思議な人である。 おとうさんの笑顔は、まわりの人を幸せにする。 堅実で…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第88回】潮田幸司
つながりと後悔と 潮田幸司(「銀化」編集長) 失われて初めて有難さがわかるというのは世の常だが、銀漢亭にはとりわけその感が強い。私にとって銀漢亭での思い出はこれから沢山できるだろうと思っていたのに、…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第87回】笹木くろえ
窓と万華鏡 笹木くろえ(「鏡」同人) 東京に木枯らし一号が吹いた日、私はついに銀漢亭のあったところへ行った。なくなったのを見たくなくて、それまでぐずぐずしていたのだ。新しい店の白く塗られたウッドデッ…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第86回】有澤志峯
ひとり酒 有澤志峯(「銀漢」同人) 平成に移り、バブル崩壊後のいわゆる「失われた10年」のただなかにあった。仕事仲間で、飲み仲間であった谷口いづみさんの会社が渋谷から神保町に移転。いづみさんから「素…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第85回】土肥あき子
放課後の楽しみ 土肥あき子(「絵空」同人) 学生時代には学校がなければどれほど自由時間を謳歌できるのだろうと夢想していた。 勤め人になってからは会社がなければ楽になると思い、俳句という自分の道…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第82回】歌代美遥
大人の遊び場 歌代美遥(「ホトトギス」「玉藻」「篠」同人) 神保町という街に、恋した機縁は「銀漢亭」である。 本の街である喧騒から逸れた小路に、夕方から、大人の遊び場、「銀漢亭」の看板に灯りが…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第81回】髙栁俊男
唯一の行きつけの店だった銀漢亭 髙栁俊男(法政大学国際文化学部教授、伊那谷研修担当者) 伊藤伊那男さんを知ったのは2016年3月、四谷で開かれた「第3回 井月忌の集い」で、選者として登壇した姿を拝見…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第80回】佐藤文香
友達になるかもしれない人 佐藤文香(「翻車魚」「鏡」同人) 私の近くに現れる女の子たちは、いっとき仲良くなっても、いつの間にか私から離れて行ってしまうのだった。私が出過ぎたことをして疎遠になることも…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第79回】佐怒賀直美
火の会と芋焼酎と鱲子と 佐怒賀直美(「橘」主宰) 私が初めて銀漢亭にお邪魔したのは、10年ほど前の12月のことであった。 その日、俳句文学館で行われていた「塔の会」が終わると、銀漢亭の常連であ…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第78回】脇本浩子
断捨離をまぬがれたもの 脇本浩子(「海」同人) わたしになじみの居酒屋はない。 仕事がらイタリア料理店には顔を出すが、それとて一軒に年数回がいいところである。 格好つけて言えば、風のよう…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第77回】小沢麻結
みんな、星のひかり 小沢麻結(「知音」同人) 天の川を旅する星の一つのような私。日々の暮らしのほとりにぽっと灯の点るバーがあって、扉を開けると先客の俳人達と店主が「いらっしゃい」と笑顔で迎え入れてく…詳細を見る -
神保町に銀漢亭があったころ【第76回】種谷良二
どこでもドア 種谷良二(「櫟」東京支部長) 日記を見ると、私が銀漢亭にお世話になったのは、一昨年の8月21日から緊急事態宣言発令前の本年3月6日までの約1年半の間に15回。新参者故ここに登場させて頂…詳細を見る