ハイクノミカタ吉田林檎
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手袋に切符一人に戻りたる 浅川芳直【季語=手袋(冬)】
手袋に切符一人に戻りたる浅川芳直人は一人で生まれ、一人で死んでゆく。人生の大半は家族や仲間と一緒に過ごすが、生涯の始まる前と終わった後は一人なのだ。様々な別れも、もともとは一人だったのだから…
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マフラーを巻いてやる少し絞めてやる 柴田佐知子【季語=マフラー(冬)】
マフラーを巻いてやる少し絞めてやる柴田佐知子やめられないも…
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降る雪や玉のごとくにランプ拭く 飯田蛇笏【季語=雪降る(冬)】
降る雪や玉のごとくにランプ拭く飯田蛇笏本日と明日は、共通テ…
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ラヂオさへ黙せり寒の曇り日を 日野草城【季語=寒(冬)】
ラヂオさへ黙せり寒の曇り日を日野草城元日、メールやLINE…
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数へ日の残り日二日のみとなる 右城暮石【季語=数へ日(冬)】
数へ日の残り日二日のみとなる右城暮石今週の句の季語は「数へ…
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風邪を引くいのちありしと思ふかな 後藤夜半【季語=風邪(冬)】
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破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず【季語=時雨(冬)】
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日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖【季語=日記買ふ(冬)】
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しかと押し朱肉あかあか冬日和 中村ひろ子(かりん)【季語=冬日和(冬)】
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命より一日大事冬日和 正木ゆう子【季語=冬日和(冬)】
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冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
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花八つ手鍵かけしより夜の家 友岡子郷【季語=花八つ手(冬)】