ハイクノミカタ

頭を垂れて汗の男ら堂に満つ 高山れおな【季語=汗(夏)】


頭を垂れての男ら堂に満つ

高山れおな

今週から、関東地方は梅雨入りの予報であったが、梅雨前線が太平洋の南に停滞したままなので来週以降になりそうである。フェーン現象により既に猛暑日が続いており、心の準備ができぬまま、熱中症対策をしている今日この頃である。

先週、取引先がスポンサーしている女子のアマチュアキックボクシングを観戦した。「女子のための、女子だけのアマチュアキックボクシング大会」と言うことで、選手、レフェリー、運営スタッフはすべて女性が担当していた。階級は年齢によって、プリンセスクラス、レディースクラス、ウーマンズクラス、マダムクラスに分類され、体重別はアトム級、ミニマム級、フライ級、バンタム級などに分かれていた。だいたい1試合1ラウンド制(60秒~90秒)、もしくはか2ラウンド制の判定で決着が着くので、試合がどんどん進んでいく。観戦した日はちょうど全国トーナメントだったので、日本全国から東京・新宿に集い、チケットは完売し、立ち見席が出るほど人気があった。興味深かったのは、選手をはじめ、スタッフや関係者がみな楽しそうに汗をかいていたことだ。アマチュアといえども、大会へ出場するからには練習や減量が必要であり、日常生活しながらは大変だろうが、勝者、敗者、セコンド、レフェリーなど、みないい汗をかいていた。

頭を垂れて汗の男ら堂に満つ
高山れおな

掲句は句集『冬の旅、夏の夢』(朔出版)の第一章「イスタンブール花鳥諷詠」より抜粋したもの。2012年6月に作者が、オスマン帝国を代表する雄大なモスク、スレイマーニエ・ジャーミイ並びに付属施設を訪問した際の句と記述がある。巨大なモスクの中に、溢れんばかりの男たちが頭を垂れて祈りを捧げている。季題「汗」がモスクの熱気をさらに高めている。日本は湿度が高いので、汗がベトつくが、トルコ・イスタンブールは地中海性気候と温暖湿潤気候の間にあり、日本と比較するとやや湿度が低いので、汗がさらったとしている。若干、汗の季感は異なれど、モスクの気温・湿度の汗と、ひたすら祈りを捧げる熱量の汗が俳句の中に織り込まれて、男らの熱気が伝わってくる。それも一人ではなく、モスクを埋め尽くす無数を男たちの汗である。実際の現場は暑苦しいだろうが、掲句はなぜか清々しさを感じる。
 
さて、来週の金曜日は「夏至」である。何となく、もう「夏至」という感覚である。今年ももう半分終わってしまうのかと思うと、改めて時の速さを感じるところである。良い週末をお過ごし下さい。

塚本武州



【執筆者プロフィール】
塚本武州(つかもと・ぶしゅう)
1969 年、立川市生まれ。書道家の父親が俳号「武州」を命名。茶道家の母親の影響で俳句を始める。2000年〜2006年までイギリス、フランス、2011年〜2020年までドイツ、シンガポール、台湾に駐在。帰国後、本格的に俳句を習い、2021年4月号より俳誌『ホトトギス』へ出句。現在、社会人学生として、京都芸術大学通信教育部文芸コース及び博物館学芸員課程を履修中。国立市在住。妻と白猫(ユキ)の3人暮らし。


【塚本武州のバックナンバー】
>>〔71〕子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實
>>〔70〕橋立も歩けば長し松落葉 高林蘇城
>>〔69〕夕餉まで少し間のあり額の花 片山由美子
>>〔68〕仕切り繰返す間も掃き五月場所 鷹羽狩行
>>〔67〕熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月
>>〔66〕さうらしく見えてだんだん鴉の巣 大畑善昭
>>〔65〕浜風のほどよき強さ白子干す 橋川かず子
>>〔64〕うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女
>>〔63〕蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子
>>〔62〕山桜見て居ればつく渡舟かな 波多野晋平
>>〔61〕雁かへる方や白鷺城かたむく 萩原麦草
>>〔60〕流氷や宗谷の門波荒れやまず 山口誓子
>>〔59〕杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ
>>〔58〕エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り 柳田静爾楼
>>〔57〕三月の旅の支度にパスポート 千原草之
>>〔56〕春一番競馬新聞空を行く 水原春郎
>>〔55〕いつ渡そバレンタインのチョコレート 田畑美穂女
>>〔54〕針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半
>>〔53〕屋根の上に明るき空やパリの春 コンラツド・メイリ
>>〔52〕雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹
>>〔51〕真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之
>>〔50〕什器全て鈍器に見えて冬籠 今井聖
>>〔49〕初旅の富士より伊吹たのもしき 西村和子
>>〔48〕ポテサラの美味い雀荘大晦日 北大路翼
>>〔47〕絶叫マシーンに未婚既婚の別なく師走 村越敦
>>〔46〕永遠とポップコーンと冬銀河 神野紗希
>>〔45〕酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅
>>〔44〕いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄
>>〔43〕鍋物に火のまはり来し時雨かな 鈴木真砂女
>>〔42〕あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男
>>〔41〕向日葵をつよく彩る色は黒 京極杞陽
>>〔40〕つれづれのわれに蟇這ふ小庭かな 杉田久女
>>〔39〕べつたら市糀のつきし釣貰ふ 小林勇二
>>〔38〕新蕎麦のそば湯を棒のごとく注ぎ 鷹羽狩行
>>〔37〕コスモスや泣きたくなつたので笑ふ 吉田林檎
>>〔36〕月かげにみな美しき庭のもの 稲畑汀子
>>〔35〕ラグビーのゴールは青き空にあり 長谷川櫂
>>〔34〕コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ 大橋 晄
>>〔33〕秋めくや焼鳥を食ふひとの恋  石田波郷
>>〔32〕めちやくちやなどぜうの浮沈台風くる 秋元不死男
>>〔31〕よし切りや水車はゆるく廻りをり 高浜虚子
>>〔30〕おもかげや姨ひとりなく月の友 松尾芭蕉
>>〔29〕生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女
>>〔28〕鬼灯市雷門で落合うて    田中松陽子
>>〔27〕買はでもの朝顔市も欠かされず 篠塚しげる
>>〔26〕少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦
>>〔25〕赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子
>>〔24〕紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿
>>〔23〕うつとりと人見る奈良の鹿子哉 正岡子規
>>〔22〕小燕のさヾめき誰も聞き流し  中村汀女
>>〔21〕夏場所や新弟子ひとりハワイより 大島民郎
>>〔20〕白魚の命の透けて水動く    稲畑汀子
>>〔19〕滝落したり落したり落したり  清崎敏郎
>>〔18〕あれは伊予こちらは備後春の風 武田物外
>>〔17〕風光りすなはちもののみな光る 鷹羽狩行
>>〔16〕晴れ曇りおほよそ曇りつつじ燃ゆ 篠田悌二郎
>>〔15〕山又山山桜又山桜      阿波野青畝
>>〔14〕春風や闘志いだきて丘に立つ  高浜虚子
>>〔13〕行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先
>>〔12〕梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き  梶井基次郎
>>〔11〕こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎
>>〔10〕とれたてのアスパラガスのやうな彼 山田弘子
>>〔9〕雛節句一夜過ぎ早や二夜過ぎ  星野立子
>>〔8〕百代の過客しんがりに猫の子も  加藤楸邨
>>〔7〕春光のステンドグラス天使舞ふ   森田峠
>>〔6〕謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼  石原八束
>>〔5〕バー温し年豆妻が撒きをらむ    河野閑子
>>〔4〕初場所の力士顚倒し顚倒し     三橋敏雄
>>〔3〕わが知れる阿鼻叫喚や震災忌    京極杞陽
>>〔2〕福笹につけてもらひし何やかや   高濱年尾
>>〔1〕一月や去年の日記なほ机辺     高濱虚子

【初代金曜日・阪西敦子のバックナンバー】

>>〔118〕【最終回】なぐさめてくるゝあたゝかなりし冬    稲畑汀子
>>〔117〕クリスマスイヴの始る厨房よ                千原草之
>>〔116〕傾けば傾くまゝに進む橇                         岡田耿陽
>>〔115〕風邪ごもりかくし置きたる写真見る     安田蚊杖
>>〔114〕舟やれば鴨の羽音の縦横に                    川田十雨
>>〔113〕つはの葉につもりし雪の裂けてあり     加賀谷凡秋
>>〔112〕毛帽子をかなぐりすててのゝしれる     三木朱城
>>〔111〕牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり      大岡龍男
>>〔110〕梁折れて頬を打つあり鶉追ふ                三溝沙美
>>〔109〕桔梗やさわや/\と草の雨                楠目橙黄子
>>〔108〕鳥屋の窓四方に展けし花すゝき         丹治蕪人
>>〔107〕秋めくやあゝした雲の出かゝれば          池内たけし
>>〔106〕コスモスのゆれかはしゐて相うたず      鈴鹿野風呂
>>〔105〕淋しさに鹿も起ちたる馬酔木かな      山本梅史
>>〔104〕蜩や久しぶりなる井の頭                     柏崎夢香
>>〔103〕おやすみ
>>〔102〕月代は月となり灯は窓となる         竹下しづの女
>>〔101〕おやすみ
>>〔100〕おやすみ
>>〔99〕おやすみ
>>〔97〕七夕のあしたの町にちる色帋               麻田椎花
>>〔96〕大阪の屋根に入る日や金魚玉                 大橋櫻坡子
>>〔95〕盥にあり夜振のえもの尾をまげて          柏崎夢香
>>〔94〕行く涼し谷の向うの人も行く                  原石鼎
>>〔93〕山羊群れて夕立あとの水ほとり            江川三昧
>>〔92〕思ひ沈む父や端居のいつまでも             石島雉子郎
>>〔91〕麦藁を束ねる足をあてにけり                    奈良鹿郎
>>〔90〕はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな        京極杞陽
>>〔89〕船室の梅雨の鏡にうつし見る     日原方舟
>>〔88〕さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり  千原草之
>>〔87〕おやすみ
>>〔86〕まどごしに與へ去りたる螢かな   久保より江
>>〔85〕日蝕の鴉落ちこむ新樹かな     石田雨圃子
>>〔84〕白牡丹四五日そして雨どつと    高田風人子
>>〔83〕春暁のカーテンひくと人たてり   久保ゐの吉
>>〔82〕かゝる世もありと暮しぬ春炬燵   松尾いはほ
>>〔81〕纐纈の大座布団や春の宵      真下喜太郎

>>〔80〕先生はいつもはるかや虚子忌来る  深見けん二
>>〔79〕夜着いて花の噂やさくら餅      關 圭草
>>〔78〕花の幹に押しつけて居る喧嘩かな   田村木國
>>〔77〕お障子の人見硝子や涅槃寺      河野静雲
>>〔76〕東京に居るとの噂冴え返る      佐藤漾人
>>〔75〕落椿とはとつぜんに華やげる     稲畑汀子
>>〔74〕見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし
>>〔73〕諸事情により、おやすみ
>>〔72〕春雪の一日が長し夜に逢ふ      山田弘子
>>〔71〕早春や松のぼりゆくよその猫    藤田春梢女
>>〔70〕よき椅子にもたれて話す冬籠    池内たけし
>>〔69〕犬去れば次の犬来る鳥総松     大橋越央子
>>〔68〕左義長のまた一ところ始まりぬ      三木
>>〔67〕絵杉戸を転び止まりの手鞠かな    山崎楽堂
>>〔66〕年を以て巨人としたり歩み去る     高浜虚子
>>〔65〕クリスマス近づく部屋や日の溢れ  深見けん二
>>〔64〕突として西洋にゆく暖炉かな     片岡奈王
>>〔63〕茎石に煤をもれ来る霰かな      山本村家
>>〔62〕山茶花の日々の落花を霜に掃く    瀧本水鳴
>>〔61〕替へてゐる畳の上の冬木影      浅野白山
>>〔60〕木の葉髪あはれゲーリークーパーも  京極杞陽

>>〔59〕一陣の温き風あり返り花       小松月尚
>>〔58〕くゝ〳〵とつぐ古伊部の新酒かな   皿井旭川
>>〔57〕おやすみ
>>〔56〕鵙の贄太古のごとく夕来ぬ      清原枴童
>>〔55〕車椅子はもとより淋し十三夜     成瀬正俊
>>〔54〕虹の空たちまち雪となりにけり   山本駄々子
>>〔53〕潮の香や野分のあとの浜畠     齋藤俳小星
>>〔52〕子規逝くや十七日の月明に      高浜虚子
>>〔51〕えりんぎはえりんぎ松茸は松茸   後藤比奈夫
>>〔50〕横ざまに高き空より菊の虻      歌原蒼苔
>>〔49〕秋の風互に人を怖れけり       永田青嵐
>>〔48〕蟷螂の怒りまろびて掃かれけり    田中王城
>>〔47〕手花火を左に移しさしまねく     成瀬正俊
>>〔46〕置替へて大朝顔の濃紫        川島奇北
>>〔45〕金魚すくふ腕にゆらめく水明り    千原草之
>>〔44〕愉快な彼巡査となつて帰省せり    千原草之
>>〔43〕炎天を山梨にいま来てをりて     千原草之
>>〔42〕ール買ふ紙幣(さつ)をにぎりて人かぞへ  京極杞陽
>>〔41〕フラミンゴ同士暑がつてはをらず  後藤比奈夫
>>〔40〕夕焼や答へぬベルを押して立つ   久保ゐの吉

>>〔39〕夾竹桃くらくなるまで語りけり   赤星水竹居
>>〔38〕父の日の父に甘えに来たらしき   後藤比奈夫
>>〔37〕麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜     飯田蛇笏
>>〔36〕あとからの蝶美しや花葵       岩木躑躅
>>〔35〕麦打の埃の中の花葵        本田あふひ
>>〔34〕麦秋や光なき海平らけく       上村占魚
>>〔33〕酒よろしさやゑんどうの味も好し   上村占魚
>>〔32〕除草機を押して出会うてまた別れ   越野孤舟
>>〔31〕大いなる春を惜しみつ家に在り    星野立子
>>〔30〕燈台に銘あり読みて春惜しむ     伊藤柏翠
>>〔29〕世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし
>>〔28〕ネックレスかすかに金や花を仰ぐ  今井千鶴子
>>〔27〕芽柳の傘擦る音の一寸の間      藤松遊子
>>〔26〕日の遊び風の遊べる花の中     後藤比奈夫
>>〔25〕見るうちに開き加はり初桜     深見けん二
>>〔24〕三月の又うつくしきカレンダー    下田実花
>>〔23〕雛納めせし日人形持ち歩く      千原草之
>>〔22〕九頭龍へ窓開け雛の塵払ふ      森田愛子
>>〔21〕梅の径用ありげなる人も行く    今井つる女

>>〔20〕来よ来よと梅の月ヶ瀬より電話   田畑美穂女
>>〔19〕梅ほつほつ人ごゑ遠きところより  深川正一郎
>>〔18〕藷たべてゐる子に何が好きかと問ふ  京極杞陽
>>〔17〕酒庫口のはき替え草履寒造      西山泊雲
>>〔16〕ラグビーのジヤケツの色の敵味方   福井圭児
>>〔15〕酒醸す色とは白や米その他     中井余花朗
>>〔14〕去年今年貫く棒の如きもの      高浜虚子
>>〔13〕この出遭ひこそクリスマスプレゼント 稲畑汀子
>>〔12〕蔓の先出てゐてまろし雪むぐら    野村泊月
>>〔11〕おでん屋の酒のよしあし言ひたもな  山口誓子
>>〔10〕ストーブに判をもらひに来て待てる 粟津松彩子
>>〔9〕コーヒーに誘ふ人あり銀杏散る    岩垣子鹿
>>〔8〕浅草をはづれはづれず酉の市   松岡ひでたか
>>〔7〕いつまでも狐の檻に襟を立て     小泉洋一
>>〔6〕澁柿を食べさせられし口許に     山内山彦
>>〔5〕手を敷いて我も腰掛く十三夜     中村若沙
>>〔4〕火達磨となれる秋刀魚を裏返す    柴原保佳
>>〔3〕行秋や音たてて雨見えて雨      成瀬正俊
>>〔2〕クッキーと林檎が好きでデザイナー  千原草之
>>〔1〕やゝ寒し閏遅れの今日の月      松藤夏山




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